海紅俳三昧会場

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2024年3月 俳三昧 04 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:42:11

梅でも桜でもどっちでもいいよねメジロ   幸三(東京)

Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 幸三

2024/03/27 (Wed) 21:41:30

3月の頭くらいになると花を見上げながら「梅かしら? 桜かしら?」と語り合うご婦人をよく見かけます。
正解がわかったからといって何か行動が変わるわけでもないことを気にする人々がいて、単純にあっちの木からこっちの木に飛んできて花を突っついているメジロがいて、それを見ている私がいて、その空間がちょっと面白く思えました。

Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:07:22

メジロに呼びかけているのか、メジロの声か
どちらとも読めますが、どちらでも優しい句ですね

Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 太公望(tadato)

2024/03/11 (Mon) 11:18:10

 私に聞かれたならば梅と答えます。なぜならば今の季節メジロが東京でも梅の木に来るのをよく見ます。桜の季節はむしろムクドリやヒヨドリが来て、桜の花を突っ突き花ごと落してゆきます。
 何がいいのかはよく分かりませんがやはりメジロからは梅が連想されます。むしろそんなことはメジロにとってはどうでもいいことかもしれませんね。
 余談ですが日本では花といえば桜ではなく梅をいいます。

Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 吉明

2024/03/11 (Mon) 05:32:21

メジロの囀りが聞こえてくるようです。明るく、楽しい春の訪れを感じます。

Re: 2024年3月 俳三昧 04 晴正

2024/03/10 (Sun) 13:47:33

梅か桜かこだわるのは、人間であって。自由でいたいですね。どっちでもいいよね、という優しさ、好感が持てます。

2024年3月 俳三昧 05 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:43:30

クリスマスローズよ俯くなお天道様は空にあり   唯人(東京)

Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 太公望(tadato)

2024/03/27 (Wed) 11:07:28

私の句ですが「なお」と読まれてしまいそうで、そのへんを整理したく思い、
クリスマスローズ顔上げろお天道様は空にあり
としてみます。
 クリスマスローズは頭デッカチでいつも下を向いています。それを叱咤激励したつもりです。

Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:16:20

励まされる句ですね。
自分でこういった句を作ってみますが、甘くなりすぎたりして中々上手く行きません。

Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 14:42:18

良い句だと思いますがクリスマスローズ以外の花でも通用しそうなところが気になります。

Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 吉明

2024/03/12 (Tue) 06:10:21

クリスマスローズに作者の心境を仮託しているようで、男のテレを感じました。「お天道様」が如何にも作者らしい大上段の構えに思いました。

Re: 2024年3月 俳三昧 05 晴正

2024/03/10 (Sun) 13:26:58

ファイト!ですね。どんな時にでも、お日様が照らしてくれる。

2024年3月 俳三昧 06 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:45:10

薄っすら雪よごれてゆく優しい嘘   吉明(横浜)

Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 吉明

2024/03/22 (Fri) 05:30:34

雪=嘘、偽善者の嘘は汚れてゆく雪のように思います。

Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:21:26

薄っすら雪よごれていく 優しい嘘なのか、薄っすら雪 汚れていく嘘なのか解釈が分かれてしまいそうです。僕は後者だと解釈しました。でも、汚れていくは両方にかかっているとも考えられますね。

Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 14:48:18

薄く積もる雪が社会の汚さを隠してくれる「優しい嘘」で、その嘘さえも「よごれてゆく」様子を句にしたのだと思っています。
そうだとすると言葉の順番的に少々わかりづらい気がします。

Re: 2024年3月 俳三昧 06 晴正

2024/03/10 (Sun) 13:20:40

優しい嘘でも、心に引っかかるものがあると思います。
雪が汚れゆくのは、切なくなります。そこがこの句の成立、だと思います。

Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 太公望(tadato)

2024/03/09 (Sat) 18:57:23

 「優しい嘘」に誘われる句です。
ただし「うっすら汚れてゆく雪 優しい嘘」と、雪の位置を変え、雪と優しい嘘の間に一字空けると、上句と下句の間にキレが出来て句に広がりが出ると思いますが。

2024年3月 俳三昧 03 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:40:51

雨空と青空の距離を歩いている   晴正(東京)

Re: 2024年3月 俳三昧 03 晴正

2024/03/21 (Thu) 09:23:59

子供の頃、雨と晴との境目は、はっきりしているのだろうか?と疑問に思ってました。そんな思いをファンタジー仕立てにしてみました。言葉が固く、リズムが悪かったです。すっきりと、意味が読み取れて、情緒豊かな句を目指そうと思います。皆さんのご意見勉強になりました。ありがとうございます。

Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:11:42

すこし読みづらさがありますが、魅力的で上手く切り取った句だと思います。

Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 14:27:12

内容はとても魅力的です。
ただ、少し違和感を覚えます。
その正体が自分でもはっきりわからないのですが、言葉の順番か何かうまく整えるとしっくりきそうな感じがします。

Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 太公望(tadato)

2024/03/15 (Fri) 23:07:56

巧いとここさえていると思います。ただ「雨空」と「青空」の距離はあまりにも漠然としていると思います。「雨と晴れの距離」もしくは「雨と晴れ」の間とか境でもいいかもしれませんね。

Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 吉明

2024/03/12 (Tue) 06:17:06

大きな自然の描写は特に難しいですが、「距離を歩いている」で見事に把握しています。描写を越えた作者の人間性の大きさまで感じられます。

2024年3月 俳三昧 08 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:51:11

如月に 山いぶきだす 鳥の声   史郎(倉敷)

Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:45:10

定型ですね。僕も定型は好んで作ります。定型で表現しきれないものは、自由律で作るという感じです。
中七が下五にかかっているのか、中七が終止形で切れているのかが分かりづらいように思われました。切れていないなら、上五を「や」で切りたくなるところですが、「に」にされたのは、やはり何か意図があってのことでしょうか。

Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 15:00:10

おそらく実際に鳥の声を聞いて句にしたのでしょうが、あえて鳥の声に限定しないで、例えば「声がする」などとしてみるとイメージが広がって山全体の春の生命力が感じられそうだと思いました。

Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 吉明

2024/03/11 (Mon) 05:45:11

矢張り一字あけに何気なさを感じました。また助詞の「に」も本当に「に」でよいのかどうか、助詞に迷ったら外してみるという方法もあります。漢字が並び過ぎてしまうと堅苦しくなるので「如月」をひらがなの「きさらぎ」としてはどうでしょうか。

Re: 2024年3月 俳三昧 08 晴正

2024/03/10 (Sun) 13:07:16

太公望さん同様、一字空けは気になりました。
春がそこまで来ているという爽やかな気持ちは伝わってきました。

Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 史郎(倉敷)

2024/03/10 (Sun) 10:21:00

ありがとうございます。前半部分よくわかりました。たしかに面白味が無いなと思っていました。また鳥の声を前にすることで結果山が動き出すのが強調されたようで少し動きが出たように思います。
一字空けについてはあまり意識がありませんでした。これからよく考えてみます。

Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 太公望(tadato)

2024/03/09 (Sat) 18:39:04

 とても纏まりのある五七五の定型句ですね。ただしやはり余りにもきまり過ぎていて平面的に感じます。それは名詞止めであることが一因かも知れません。これはこれでいいとしても、ここは倒置法を用い、あえて五五七にし、「如月に鳥の声山ぶきだす」とすれば、句に変化がつき情景も動きだすと思います。     
 それと一字空けにしていますが、自由律俳句は五七五と三節にする縛りはないので、あえて三節に分ける必要はないと思います。史郎さんがこの句を短冊に書いてくれと言われたとき変になると思いませんか。

2024年3月 俳三昧 07 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:49:44

障子に破れありお雛様の覗き窓   命(岐阜)

Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 寛生

2024/03/19 (Tue) 20:32:01

発想が面白いですね
たしかに少し分かりにくい感じもしますが、そこが逆に色んな解釈ができる余地にもなっている思います

Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 15:11:05

例えば小さな子どもがお雛様を見たくて開けてしまった穴なのか、張り替えが面倒だからお雛様用の窓ということにしてごまかしているのか、後者だと思うのですが少しわかりづらい感じもします。

Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 吉明

2024/03/11 (Mon) 05:56:46

見立ての面白さがユーモラスでありながら、家族が寝静まった後、障子に穴を開けお雛様がこちらを覗いているような不気味さもあり、命さんの新境地に思えました。

Re: 2024年3月 俳三昧 07 晴正

2024/03/10 (Sun) 13:24:19

ユーモラスな情景です。お雛様は、何を見ていたのでしょう。

Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 太公望(tadato)

2024/03/09 (Sat) 18:43:18

 これはさすがのベテランの句と思います。障子の破れをのぞき窓とした見立ては、なかなか出来ることではありません。
 タイムりーな好感の持てる句ですね。

2024年3月 俳三昧 02 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:39:45

妻叫ぶ「髪切り過ぎた」と乙女顔   英昭(周南)

Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 15:20:15

「叫ぶ」の字と乙女顔は結び付けづらい感じがします。
そのギャップが良いか悪いか人によって判断がわかれそうです。
私は叫ばないほうが良いと思いました。

Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 吉明

2024/03/12 (Tue) 05:58:17

髪をカットした時の奥様の恥じらいやテレが素直な言葉となって乙女心を感じました。

Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 太公望(tadato)

2024/03/11 (Mon) 11:30:24

 我が家の嫁さんなどは、私が散髪から帰ってきても気が付くこともありません。
 乙女チックな彼女に反応する英昭さんに愛情を感じます。

Re: 2024年3月 俳三昧 02 晴正

2024/03/10 (Sun) 19:27:18

奥さんの気持ちは分かります。乙女の気分で叫んでますね!爽快、ユーモラスです。

2024年3月 俳三昧 01 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:38:25

日輪に手を伸ばす、朽ちていく私   寛生(西宮)

Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 幸三

2024/03/18 (Mon) 14:36:14

太陽に向かって枝を伸ばしているような大きな枯れ木を見上げて、その枯れ木を作者自身を重ねているのだと思いました。
力強さとはかなさを感じます。
その解釈であっているならば「、」の影響で句が弱くなっていると思います。

Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 吉明

2024/03/15 (Fri) 06:02:28

一読して大橋裸木の短律句「陽へ病む」を思いました。ギラギラする太陽の下では、自分自身の命の儚さ、惨めさを痛切に感じるのでしょうか。

Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 太公望(tadato)

2024/03/11 (Mon) 11:26:55

 確かに手練れの一句ですね。晴正さんの言うとおり「、」は取りたいところ。
 とすれば、「日輪に手を伸ばせば朽ちてゆく私」ですかね。

Re: 2024年3月 俳三昧 01 晴正

2024/03/10 (Sun) 19:32:12

手ごわい句だと思いました。朽ちることにあがらうような、手を伸ばす。「、」は、要らないかなと個人的には、思いました。

2024年3月 俳三昧 - 俳三昧

2024/03/08 (Fri) 10:37:16

再開します。

3月のスケジュールは下記の通りです。

・3/20までに句評(感想など)
・3/21~31 自解・意見交換

今月の参加者は8名で8句あります(順不同)。

句評等はそれぞれ句の右側に表示されている「返信」ボタンをクリックし書き込んでください。

よろしくお願いします。

お知らせ - 俳三昧

2024/01/17 (Wed) 13:23:40

今月はお休みです。
また来月以降よろしくお願いいたします。
                  2024年1月

第131回俳三昧02 - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:18:31

ホットココアの湯気に浸る     幸三

Re: 第131回俳三昧02 - 幸三

2023/12/28 (Thu) 14:04:30

遅くなりまして失礼しました。

実際にホットココア飲んでいたとき、とても寒い日に暖かい飲み物を手にしたときの、ほっとした感じを表したいと考えまして、このような句になりました。

Re: 第131回俳三昧02 - はるか

2023/12/19 (Tue) 19:10:17

ホットココア、好きです。
どこまでもまあるくなっていくみたいな句。
個人的には何かその背景が欲しいなという気がします。

Re: 第131回俳三昧02 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:24:59

作者の生活がみえるような幸三君の暮らしっぷりが感じられて、何だかいい正月が迎えられるような気がしてきたっよ。月見バーガーとかホットココアとか俺にはない暮らしっぷりを感じられて何とも言えない安心感に触れているような気がしているよ。

Re: 第131回俳三昧02 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:31:13

掲句を繰り返し読んでいると、なんだか、自分がカピバラになって、目をつむっているような気分になります。

Re: 第131回俳三昧02 - 吉明

2023/12/12 (Tue) 07:01:50

多くを語らなくても「湯気に浸る」で情景や心持ちや雰囲気を醸し出しています。一時の幸福感に浸れます。

Re: 第131回俳三昧02 - 秀雪

2023/12/10 (Sun) 22:03:53

最初、ちょっとベタな句かな、と思いましたが、『湯気に浸る』という言い方は今まで聞いたことないような気がします。
ホットはホッとし、ココアのなんというか湿った粉っぽさに、読んでいるこちらも包まれてゆくような、温かい気持ちになれました。

第131回俳三昧05 - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:33:02

降り積もる堕落の落ち葉踏む     吉明

Re: 第131回俳三昧05 - 吉明

2023/12/25 (Mon) 05:43:16

四十年以上句作を続けてきて、いったい自分は何をしてきて、何を得たのだろうと思っております。
寂しい限りです。

Re: 第131回俳三昧05 - はるか

2023/12/19 (Tue) 19:15:00

「堕落の落ち葉」が実に吉明さんらしくダークな世界です。
ここまで来るともう個性。
どんどんやって!と言いたくなりました。

Re: 第131回俳三昧05 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:17:26

こんな風に考えていたら、さぞかしつらいんじゃって心配しちゃうよ。ただ結句の言い方をもう少し救いを感じさせてほしかったなって思ってるよ。

Re: 第131回俳三昧05 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:36:03

踏むたびに堕落の音がする。
自分の中に、いかに堕落が降り積もっているかも、その音から否応なく感じさせられる。
それでも歩かなければならないのが、生きるということ。罪悪感と自己嫌悪に満ちた、人生の冬の景。
久々に、どっぷりとした吉明ワールドに浸らせていただきました。

Re: 第131回俳三昧05 - 秀雪

2023/12/11 (Mon) 18:56:26

私なら、落葉に対して『堕落』という言葉は絶対に出てきません。郷愁の念は感じますが。
吉明さんの社会的な立ち位置や、何らかの葛藤から出た言葉だと思います。
申し訳ありませんが、今の私には、何となく推し量る事しかできません。

第131回俳三昧04 - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:20:55

満天星の芽すでに炎である     はるか

Re: 第131回俳三昧04 - はるか

2023/12/23 (Sat) 21:26:11

ドウダンツツジの紅葉は炎のようで、何年か前の句に

満天星炎としてさよならを言う

というのがあるのですが、今年、冬芽もやっぱり炎と発見。
冬芽はキャンドルみたいでした。
皆さん、ありがとうございました。

Re: 第131回俳三昧04 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:13:35

なんか最近は花の一句じゃ、いつもはるかに先を越されちゃってるよな。まあ、ドウダンじゃ、山形の方が先なのは当たり前だけど、俺にはもうないって思わされてるよ。あの赤は。炎ってもう言えないもの。

Re: 第131回俳三昧04 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:40:06

「すでに」っていうところで、今年の暑い秋からの急変を思わされますね。今年読めば、時事感があります。

無駄な措辞が無く完成度が高いので、数年後に今年の秋が異様に暑かったことをわすれてしまっていて読んでも、この句は一句として鮮やかに立つと思います。

Re: 第131回俳三昧04 - 吉明

2023/12/12 (Tue) 06:56:09

見事な写生句です。「すでに」が思いを深めていますが「すでに」がこの句を写生句にとどめています。

Re: 第131回俳三昧04 - 秀雪

2023/12/11 (Mon) 18:44:56

前向きで、免疫力がアップする句ですね。
Xにアップされているお写真拝見しましたが、まさに、すでに、炎です。
まだ冬は始まったばかりですが、春への情熱がとても静かに包まれている満天星の芽を私も探しに行きたいと思います。

第131回俳三昧03 - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:19:47

尾の長さくらべあったりして師走     秀雪

Re: 第131回俳三昧03 - 秀雪

2023/12/22 (Fri) 21:58:04

まずは、尾の長さをくらべあっているのが何なのか?とあれこれ想像してもらえただけでも嬉しいです。
実際には、空き地の枯れ葦原に集まるすずめたちのおしゃべりを見ている時に湧いた句です。短い尾を、あっちに向けたりこっちに向けたりしながらぴちゅぴちゅ、一体何をしゃべっているのか想像するのは楽しいものです。
もちろん周りには、セキレイもホオジロもいました。時にはオナガなんかもよく見ます。
でも、尾っぽの名残の尾てい骨の長さをくらべあう子供たちでもいいと思っています。
はるかさんのような想像力の働かせ方こそが、私が一番望んでいた読まれ方なのかも知れません。
そして耕司さん、ここ最近ようやく違和感なく歩けるようになりました。お気遣いありがとうございます。是非、一杯。明るい未来に。

Re: 第131回俳三昧03 - はるか

2023/12/19 (Tue) 19:13:28

尾の長さをくらべあっているのは何なんでしょう?
尾の長い鳥、たとえばセキレイとか。
飼っている犬が、散歩の途中で会った犬と?
いずれにしても、複数の動物たちの楽しげな様子が思い浮かびます。
ここだけ和やかで穏やかで、師走だとか、忙しくしている人間たちっておかしいよね?っていう空気が流れているようです。
ウサギと龍でくらべあっている、という想像もあり。

Re: 第131回俳三昧03 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:49:58

この間百舌の高鳴きを聞いたんだけど、花だけじゃなくて鳥なんかでも季節があるんだよな。ほんと作者の暮らしっぷりがうらやましいよ。師走って言っても人それぞれなんだと改めて思ったよ。俺なんか世間並みに忙しくなくって申し訳ねえなって思ってるんだけど。それでもケガが早く治ってよかったよな。今度何処かで一杯やりたいなって思っているぜ。

Re: 第131回俳三昧03 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:29:20

どの鳥か、わからないけど仮に、身近な感じとしては尾長かな? 山鳩や雉なんかでも良さそうだけど、師走を思わせる忙しそうな小刻みの動きを考えると、あまり大きい鳥だとは思えません。
せいぜい、大きくても、やっぱり尾長になります。

Re: 第131回俳三昧03 - 吉明

2023/12/12 (Tue) 07:20:26

何故か「師走」が「しあわせ」と読めてしまって耳に残ります。「あったりして」とゆるくいっているので親しみや温かみの感じられる楽し気な雰囲気が出ています。この尾が何の尾であるを言っていないので、読み手の想像が掻き立てられます。

第131回俳三昧06 - 俳三昧

2023/12/12 (Tue) 10:55:26

悲しい顔の数理曲面を滑りおちる     聡

Re: 第131回俳三昧06 - 聡

2023/12/21 (Thu) 00:29:27

数理曲面よりはキュビズムでいこうかな?ともおもいましたが、やはり頬っぺたをつたう涙には柔らかいカーブがにあうよなぁ。

ただ、悲しいほほを涙がつたうという直接で月並みな表現は死んでも使いたくない。
ということでこうなりました。

Re: 第131回俳三昧06 - はるか

2023/12/19 (Tue) 20:35:56

数理曲面とか、こういう用語をわざと使うのはたぶん、ウェットな題材を乾いた人工的なものに変換してしまうという意図があるんではないかと思う。
これもここまでやるともう個性だよなあ。どんどんやってください。
とりあえず私にはできないし選ばない手法。
いや、たまにならできるんだろうか?

Re: 第131回俳三昧06 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:08:13

この作品を読んだとき、なぜかビル・エヴァンスのワルツフォーデビーを思ってしまった。まだレコードの時代のちょっと雑音の入ってしまってるライブの音源で、お客の食事の音なんかも聞こえて名盤て言われてるんだけど、なぜかこんな風に思ってしまった。ちぐさの親父に聞かれたら怒られちゃうけど、ホントにこんな風に思っちゃたんだ。ビル・エヴァンスなんてもう誰も知らないかなってのがちょっとしんぱいだけどな。

Re: 第131回俳三昧06 - 吉明

2023/12/16 (Sat) 06:14:07

極端にデフォルメされた泣いている女の顔の絵が
浮かびました。

Re: 第131回俳三昧06 - 秀雪

2023/12/14 (Thu) 12:14:09

「悲しい顔」と「曲面」、「数理」と「滑り」の音が複雑に絡み合ってどこか心地よい気がします。
この世は理屈ではない、そんなことを漠然と感じます。

第131回俳三昧01 - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:17:28

すべり台怖い児もいて児童公園黄落     耕司

Re: 第131回俳三昧01 - 田中耕司

2023/12/20 (Wed) 15:07:01

近くにある小さな公園には、小学生が遊びに来る前の時間に、保育園の子供たちが遊びに来ていて公孫樹の散り敷く中で遊んでいる。小学生とはまるっきり違う遊び方で楽しそうに走り回ったり、砂場で遊んでいたりしている。そんな風景を見ていると何とも日本は平和だななんて思う。でもこの平和をこそ次の世代にも残しておかなければと思うのは俺だけじゃないと思う。この平和な風景は簡単には得られないのだと思う。今は戦争のニュースばかりが流れているが、本当にこの平和を得難いものだと思って大切にしてゆかなければと思うのだが、こんな風に思って毎日子供の姿をもながらこんな風に思っている。

Re: 第131回俳三昧01 - はるか

2023/12/19 (Tue) 18:59:39

曖昧なところがなく、はっきりと景が見える造りが見事です。
ko音の繰り返しが印象的。
同時に「児童公園黄落」の部分にou×3と踏んでいる韻もさすが。
良くある場面、という気もするのですけれども、だからこそ「黄落」が鮮やかに残るのかもしれません。

Re: 第131回俳三昧01 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:26:51

黄色い公孫樹落葉が公園の地べたいちめんに散り敷いている。そこであそぶ子供たちの、たぶんカラフルな点景。一幅の絵を観るようです。

Re: 第131回俳三昧01 - 吉明

2023/12/12 (Tue) 07:46:23

本当に子どもの事が好きでなければ、このような描写を超えた情景の句は生まれません。70歳をとうに過ぎてもこどもに同化できる「すべり台怖い児、本人」であって欲しいです。

Re: 第131回俳三昧01 - 秀雪

2023/12/10 (Sun) 21:54:25

情景がすぐに浮かびます。とても優しい感じがします。
最後の『黄落』は一見取って付けたようですが、ここが自由律の真骨頂のような気がします。五七七でおさまっていた所に、やはりこれは言っておかないといけないのですね。無駄な言葉ではないと思います。
また、『こわいこ』『こうえんこうらく』と、『こ』の絶妙な響きも、この句の味わいに一役かっていると思います。

第131回俳三昧07 - 俳三昧

2023/12/12 (Tue) 10:56:32

閉店の貼り紙のヘタな字の丁寧     こう

Re: 第131回俳三昧07 - はるか

2023/12/19 (Tue) 20:40:10

これはうまい!
店→貼り紙→字と、大→小のフォーカスが効いています。
ここで「字」で終わらないところが憎い。
そのクローズアップされた字は丁寧に書かれている。
そこで冒頭の「閉店」に戻り、読み手はああ、と納得するのです。
閉店せざるを得なかった、店主の人生や人柄まで想像してしまいます。
感動をきちっと伝えて魅せるお手本のような一句。

Re: 第131回俳三昧07 - 田中耕司

2023/12/19 (Tue) 11:33:33

ヘタな字で丁寧なのは、その店主の気持ちの表れだろうな、これを書いた人の人柄の良さみたいなものを感じたよ。もうヘタにしか書けないんだろうなって思った。
この無念さを感じ取れる心持を大事にしてほしいって思うよ。

Re: 第131回俳三昧07 - 聡

2023/12/16 (Sat) 23:23:39

閉店という状況設定をおくからこそ、下手な字の丁寧の詩情が際立って立ち上がるのですね。

「閉店」、「下手な」のHEの頭韻揃え、「の」NOの三つの韻の揃えも効いていると思います。

Re: 第131回俳三昧07 - 吉明

2023/12/14 (Thu) 07:36:59

「ヘタな字の丁寧」に温かみがあり作者の人間性が滲み出ています。私もかつて商売をしていて、閉じた店のシャッターに貼り紙をした経験があるので、この貼り紙にはひとかどならない思いが有ります。時代の移り変わる瞬間です。先日偶然に私も「閉店の貼り紙」で一句作りました。

Re: 第131回俳三昧07 - 秀雪

2023/12/13 (Wed) 07:46:14

老舗のお店の閉店が相次いでいますね。悲しいです。
でも、ヘタだけど丁寧な字には感謝の念が込められていて、少し救われますね。
周りにはやたらと外国人が溢れて、日本が日本でなくなりつつあります。
あらゆる面での後継者不足。子供たちの未来のため、私たちはいよいよ真剣に考えなければいけない局面に来ていると思いました。
もう遅い気もしますが。

第131回俳三昧開始します - 俳三昧

2023/12/10 (Sun) 00:11:24

師走となりました。
今年最後の俳三昧を開幕いたします。

スケジュールは次の通りです。
~12月20日までに句評
21日~年末までに自解・意見交換

クリスマス、年末とお忙しい季節と思います。
なるべく早めの進行でよろしくお願いします。

第130回俳三昧 5 - 俳三昧

2023/11/13 (Mon) 14:01:34

過ごしやすくて寂しくて秋風は   聡

Re: 第130回俳三昧 5 - 聡

2023/11/30 (Thu) 21:22:43

今年60歳になったから、一読明解、平明な句、力の抜けた句っていうのも、上手く作れたらいいなと思い始めました。自分の本性は「言葉派」だとはおもいますけどw

Re: 第130回俳三昧 5 - はるか

2023/11/27 (Mon) 21:20:54

気持ちはすごくわかる!
秋になった途端に否応なく感じるこの寂しさは何なのでしょう?
遺伝子に組み込まれているのか?
それでもやはり「秋風は」で終わることに物足りなさを感じます。
もっとなんか捻って欲しい、と思ってしまう。
贅沢な要求なのかもしれませんが。

Re: 第130回俳三昧 5 - 幸三

2023/11/26 (Sun) 19:56:41

とても静かに繰り返し繰り返し“秋風”が吹いている感じがします。
また秋風に吹かれたときに思い出しそうな句です。
さりげなくて魅力的です。

Re: 第130回俳三昧 5 - 吉明

2023/11/23 (Thu) 09:00:38

聡さんが「過ごしやすくて」と「寂しくて」の両方を使った意図を詮索してしまいます。私の働いている介護施設でも秋風が吹き始めると気持ちが不安定になって帰宅願望が強くなる利用者さんが増え始めます。秋はそんな季節ですが、「過ごしやすくて」は希望の証です。自分でしたらもう「寂しくて秋風」で終わってしまいます。

Re: 第130回俳三昧 5 - 田中耕司

2023/11/21 (Tue) 14:51:38

このての作品は結構あるなって思ってしまった。あまりに正直すぎても平凡に感じてしまうのはなんでかなって。それだけ年で感覚が鈍ってしまったんだろうって思うしかないなって納得している。俺なら結句を秋風だってやるかななんて思ってるよ。

Re: 第130回俳三昧 5 - 秀雪

2023/11/14 (Tue) 20:29:52

初秋の風と、晩秋の風。
過ごしやすくて、淋しくて、まさにそれですね。
これ七五五の十七文字なのですね。
ただ、聡さんにしてはあまりにストレートで、正直何か物足りない気もします。

第130回俳三昧 1 - 俳三昧

2023/11/13 (Mon) 14:09:31

ステージ下りても鼻先のなお美しくレジェンド  秀雪

Re: 第130回俳三昧 1 - 秀雪

2023/11/28 (Tue) 10:14:40

聡さんの「青木マリ」さんはもちろん念頭にありました。
ただ、ここでのモデルは、MAD3というバンドのエディさんです。
MAD3は、2000年代初頭までメジャーで活躍しておりました。一度解散したのですが数年前に復活しまして、言ってみれば伝説的なバンドなのです、バンドマン界隈では。
ライブ終了直後に、鼻先から汗を垂らしながら物販をしてくださったエディさんが、とってもセクシーでありまして一目惚れしてしまいました(ちなみにエディさんは男性です)。
その時はじめて、自分は鼻先に色気を感じるのだと気付きました。もちろん青木マリさんの鼻先もステキです。
一応付け加えておきますと、エディさんのステージネームは、EDDIE LEGENDです。

Re: 第130回俳三昧 1 - はるか

2023/11/27 (Mon) 21:01:10

ミュージシャンらしい、レジェンドへのリスペクトあふれる句。
「鼻先」とピンポイントでフォーカスしたところが良かったと思います。

Re: 第130回俳三昧 1 - 聡

2023/11/27 (Mon) 20:04:46

これは、青木マリさんのことかなと、勝手に読みます。ライブ楽しかったですね。
「鼻先のなお美しく」にリスペクトぶりがあらわれています。また機会があったらジョイントライブを聞きたいです。

Re: 第130回俳三昧 1 - 吉明

2023/11/27 (Mon) 06:41:03

ライブステージの熱気が残り、紅潮したミュージシャンの鼻の先が輝いているような臨場感に溢れています。日ごろから音楽活動に身を投げかけていないとこのような句は出来ないでしょうね。

Re: 第130回俳三昧 1 - 幸三

2023/11/26 (Sun) 19:37:40

秀雪さんが憧れる人物の句だと思いますが、それを読んだ私も自分なりにレジェンドをイメージできて共感できる感じがします。

Re: 第130回俳三昧 1 - 田中耕司

2023/11/21 (Tue) 14:27:57

このように思える相手がいるって、うらやましく思った。鼻先のなお美しいって人はそれほど、そこらに転がっちゃいないんだろうし、何とも羨ましいって感じた。
俺がいつも思っている明治生まれの人たちのように思えるんだろうなって思ったよ。


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