海紅俳三昧会場
第122回俳三昧 - 5 - 俳三昧
2023/03/15 (Wed) 00:00:00
殼を割る今朝も無が孵る 聡
Re: 第122回俳三昧 - 5 - はるか
2023/03/27 (Mon) 14:01:46
現実の景としては朝食で卵を割るのでしょう。
先行する三人の評がそれぞれかなり違った捉え方をしています。
読む人によって解釈が180度変わってくる、読み手の心情を鏡のように映す句になっていて面白い、そして怖い句だなと思いました。
私自身は「殻を割りたいと思いつつ、割っても何もならずに終わりそうだという諦念に傾いている」という風に読みました。
「無が孵る」ままにしておきたくないな、何か孵ってほしいなと思っているんですけどね。
Re: 第122回俳三昧 - 5 - 秀雪
2023/03/26 (Sun) 14:32:08
楽しくも読めるし、怖ろしくも読めます。
「無」の捉え方でそれが変わって来るのではないでしょうか?
今のわたしならば、楽しく読みたいです。「無」である私とは、過去にも未来にも捉われずいまこの刹那を全力で生きる存在であり、悩みなど存在しないのです。ただ楽しく、歌など唄っていればよいのです。
楽しいです。
Re: 第122回俳三昧 - 5 - 幸三
2023/03/25 (Sat) 21:07:31
朝食で卵を割っているシーン。無精卵を割る作者がいて、作者がいたから“無”が生まれて、その“無”の中から作者が誕生して日常がスタートするような、なんとも不思議な感じがします。
Re: 第122回俳三昧 - 5 - 吉明
2023/03/20 (Mon) 06:42:13
荒涼とした世界を思い浮かべました。荒廃した精神から生まれる生命はそのまま死へと向かう。繰り返される日毎の行為として、絶望感の漂う色彩としてリアリティーを感じました。