海紅俳三昧会場
第98回俳三昧 9 - 俳三昧
2021/02/13 (Sat) 11:05:53
カーテンあけて今朝の雪あ、かるい はるか
Re: 第98回俳三昧 9 - はるか
2021/03/01 (Mon) 20:59:48
そのまんまです。
つるつるっとできちゃった句。
17音は気がついてなかったです。
久々に読点が自然に出て来て、私自身も明るい気持ちになれました。
皆さんにも効いていると言っていただけて嬉しいです!
ありがとうございました。
Re: 第98回俳三昧 9 - 秀雪
2021/02/21 (Sun) 14:16:26
あ、かるい
聡さんのおっしゃる通り、ここがポイントですね。リズムも良いです。「あ、」でのワンバウンドが非常に効いていると思います。
適度な軽さもあって、ポップですね。万人にウケる自由律俳句!
Re: 第98回俳三昧 9 - ゆきこ
2021/02/21 (Sun) 07:19:14
作者の住む山形県は、雪がたくさん降っていますね。
神奈川に住む私も雪かき経験はあり、雪のズシッとした重さわかります。また朝おきてカーテンを開けると雪が積もり、真っ白で明かるくなっていて、不思議な高揚感がありました。
住んでいる場所は違うけと、共感ができる感覚嬉しく感じます。
「あ、かるい」はダブルミーニングとして成功してますが、それよりも、作者の心情が伝わる素敵な句です。
Re: 第98回俳三昧 9 - 吉明
2021/02/17 (Wed) 14:40:13
「、」をどの様な意図で使ったのか興味をそそられます。「明るい」「あ、軽い」やはり「あっかるい」が一番近いように思いました。「っ」でなく「、」にした事でより強いリズムが産まれ、はるかさんの晴れやかなウキウキした気分が強調されているように読みました。
Re: 第98回俳三昧 9 - 田中耕司
2021/02/17 (Wed) 12:11:21
聡説の「あ、かるい」に私もそう感じた。わたしは「、」や「。」は使わないけれどこの合はうまくきいているようだと思う。私は、「あけて」の所に疑問を感じている、この場合動作として「あける」の方がいいような気もしてるのでね。
Re: 第98回俳三昧 9 - 石川聡
2021/02/16 (Tue) 22:25:51
「あ、かるい」にすべてが集中していますね。
この読点はきちんと効いていると思います。
カーテンを開けた時の、雪景色への今朝ならではの感興。「あ、」=「あっ」というつぶやきにも読めます。
降る雪の様子も、水分を含んだ、光を通しにくい重い雲を背景としたボタ雪ではなく、軽やかにふわふわ落ちてくる牡丹雪であることが「かるい」で読み取れます。
そして、もともとの句意であろう、窓に入ってくる今朝の雪に反射した光のあかるさもはっきり読み取れます。
AしてBがCの3つのパートによる構文+読点がうまく組み合わせて使いこなされていると思います。
A:カーテンあけて B:今朝の雪 C:あ、かるい
A7音B5音C5音(、の一拍を一音分と数えると5音)で17音。17音は、たまたまの配列でしょう。
通常の定型句韻律をわざとずらしているけれども、音数だけは17音に合わせて詠まれた句は最近SNS上でも良くみかけます。けれど、この句はまったくそういった意識がなく詠まれた17音でしょう。
平明な表現で景も作者の感興もくっきりと立ち上がるよい句だと思います。