海紅俳三昧会場
第66回俳三昧 - 俳三昧
2018/04/08 (Sun) 22:56:18
風や風ちはやぶるシラブル春の 聡
Re: 第66回俳三昧 - 聡
2018/04/24 (Tue) 01:54:58
最初の発想は、~ちはやぶる風や風春のシラブル~でしたが、吉明さんの語順も良いですね。
すすむさんとこうさんの意見も参考になりました。
春二番が来て、それが春の音節に思われたのでした。
それと、はるか氏ご指摘の通りで映画は観ていませんが、「ちはやぶる」の電車の中吊り広告があり、いつの間にか自分の中で結びついていました。
ただ、枕詞は掛かる言葉が限定(神か宇治にのみかかる)されています。この使い方は本来NGなわけです。
枕詞の意味だけを拝借しているのを強調したくて、ちはやぶると風や風を倒置、シラブルと春のを倒置としたのでした。でも、ちょっと独りよがりの考えすぎになったようです。みなさんの意見を参考に、推敲してみます。
Re: 第66回俳三昧 - こう
2018/04/22 (Sun) 19:04:31
「ちはやぶる」って不思議な言葉ですよね。荒々しいとか勢いのある等の意味ですが、個人的には「ちはやぶる」という字面からはそこまでの猛々しさは感じません。万葉言葉独特のおっとりとしたリズムを感じます。風の雄々しさを春の芽吹きが抱擁している、その硬軟さが本句の魅力だと思いました。ただ「ちはやぶるシラブル」が少し音読しにくく感じました。すすむさんのコメントのように間に何か入れると言いやすくなるかと思いました。
Re: 第66回俳三昧 - はるか
2018/04/21 (Sat) 22:20:48
あと、今やっている映画「ちはやぶる」を見たんじゃないかな!とすごく思っています。シリーズのどこかで「ちはやぶる」を説明するシーンがあったので!
映画ではコマを回した時のように静止したように静かに見えるけれども勢いがある状態、と説明していたと思います。
Re: 第66回俳三昧 - はるか
2018/04/21 (Sat) 22:13:53
「ちはやぶる」が荒々しい、勢いがある、などの元の意味を意識して作られているとするなら、やはり「シラブル」にかかるべきで、「春」にかかるようにすると勢いを弱めてしまうと思われます。
シラブルを具体的に捉えるのは日本人だから難しいんだけど、音節、アクセント、など発語にかかわる用語とすると、ここでは風の「音」をどう表現するか、ということかな?
実際の風をそのまま擬音語にうつすとゴォーなのかゴォォーウなのか、そういう違いが出て来ると思うのです。
その「ォゥ--」みたいな部分、定型的な擬音語では表現できない風の勢いを言いたかったのだろうと推測しています。
Re: 第66回俳三昧 - 田中耕司
2018/04/20 (Fri) 07:47:07
中学で初めて英語を習った時、グラマーの時間かなシラブルって習ったような気がするんだけど何も覚えていない。由紀説の唐突な感じは私も感じた。結句の「春の」もなんだか半端な感じがするな。すすむ説の位置のほうがわかりやすくなるかもしれないな。
Re: 第66回俳三昧 - 吉明
2018/04/20 (Fri) 06:11:12
聡さんやこう君の句を意味から捉えようとしている自分の古さ、老いを感じてしまいます。先入観も有りますが、この句も「ちはやぶる」から始まらないとどうにも納まりが悪いように思ってしまいます。
ちはやぶるシラブル春の風や風
Re: 第66回俳三昧 - すすむ
2018/04/19 (Thu) 20:10:05
韻を踏む言葉同士が近い気がするので「ちはやぶる」と「シラブル」の間に「春の」を入れた方がリズムも生きると思いました。
Re: 第66回俳三昧 - 由紀
2018/04/19 (Thu) 13:41:39
「ちはやぶる」を枕詞で読むと「シラブル」が讃美歌を構成していくように感じられます。荘厳な様子が浮かびました。
「ちはやぶる(iaauu)」「シラブル(iauu)」「春(au)」の韻を意識した造りになっている分、「風や風」が唐突に感じられました。
「ちはやぶる」「シラブル」と頭韻を踏むべくiからはじまる語にするなど、韻を徹底した方が句の風のイメージが強まるかと思います。
Re: 第66回俳三昧 - はるか
2018/04/18 (Wed) 21:52:09
「ちはやぶる」と「シラブル」で韻を踏んでいます。こうさんの「スタンバイ」が日本語として通じるようになった英語であるのに対して「ちはやぶる」は万葉の昔からある枕詞、その辺が面白いですね。日常使う言葉ですらないですから。
Re: 第66回俳三昧 - 吉川通子
2018/04/17 (Tue) 09:23:13
シラブルってなんだろう。ひとまとまりの音、音節と書いてある。ちはやぶるが勢いがはげしいという意味にとって、春の嵐の様子を言っているのかなと思う。
感覚では何か感じるものがあるが、一言一言調べて句を理解すしようとすることが私には何ともつらいです。