-
1:俳三昧
:
2018/06/08 (Fri) 21:30:40
-
万わ融た緑し陰は風 聡
-
9:聡
:
2018/06/17 (Sun) 23:51:18
-
文フリで手に入れた、現代川柳誌「川柳スパイラル」第1号で、河合大祐氏の作品、「電あ波い脳す波る波こ長と血」を発見。
へえ~、柳界ではこんな形式も、いとも簡単にこなしているのか?と興をひかれました。
コンセプトは、「風のミルフィーユ」でした。
奇抜な器(表現形式)に盛るモチーフとして、おいらは正当な初夏の叙景を漢詩っぽく組んだパート1と、自分の気持ちの象徴(今回は風)をほぼ平仮名のパート2で組み合わせようと考えました。パートの接合点は「風」になります。
よろず、緑陰に融ける。私は風になる。
はるか氏の読みは八割がた当たっており、意が通ったことを嬉しく思います。
由紀さんの連弾読みのイメージは、自分の頭にはなく驚かされました。
俳三昧だからこその実験句であり、こればっかりやろうとは思いませんので、吉明さん、耕司さん、多めに見てくださいww
こうさん、すすむさんのコメントも参考になりました。皆さん、有難うございます。
-
8:由紀
:
2018/06/16 (Sat) 20:03:19
-
川柳で用いられている技法ですが、自由律俳句で使われるのは初めてではないでしょうか。
二つのフレーズが重なることにより、緑陰が磁場になるような迫力を感じます。
読み手の読解力も試される句と思います。
音読するならば二つのフレーズを一列に並べて読むのか、あるいは音を被せて読む(二人で同時に読むイメージ)のか、どちらだろうと迷い、連弾のイメージで後者をとりました。
この句の形についてもっと勉強しなくてはと考えさせられました。
-
7:こう
:
2018/06/16 (Sat) 19:03:06
-
「万融陰緑わたしは風」もしくは「わたしは風万融陰緑」普通はこのどちらか形ですよね。これを格子状にして重ねてしまうのには驚かされました。とても前衛的で野心的な作品だと思いますが、欲を言えば句を重ねたことによる相乗効果みたいなものが感じられるとより良いと思いました。
-
6:すすむ
:
2018/06/16 (Sat) 17:26:46
-
句のスタイルとして新しいものを感じました。面白いと思います。スタイルが前衛的な分「万融緑陰」という聞き慣れない造語を入れるとますます複雑になるので、せめてそこには分かりやすさが欲しいと思いました。
-
5:吉明
:
2018/06/16 (Sat) 05:39:47
-
はるかさんの評を読むまで謎は解けませんでした。「わたしは風」が隠れていたんですね。エッシャーの謎の絵模様です。そこまで難しくせず、せめて「万融陰緑わたしは風」くらいではダメですか、聡さんいったい何処へ行くんですか?
-
4:マヒト
:
2018/06/15 (Fri) 12:32:01
-
実験的ですね。
しかし、ちょっと僕には意味がわからないです。
どういう解釈をしたものか。
-
3:田中耕司
:
2018/06/15 (Fri) 08:37:44
-
この作者の実験的な作品は、このところ色々な形でこの場に登場している。中でも今回の作品は、どういうからくりで来たのかなって興味しか持てなくなってしまっている、と感じた。はるか説の読みは、おそらく正解なのだろうと思う。もう一度言います、檀師は一句は伝えるものだと言っていました。
-
2:はるか
:
2018/06/14 (Thu) 23:03:11
-
万融緑陰
わたしは風
この二つを重ねるという構造。
俳三昧にふさわしい攻め句ですね。
「万融緑陰」は当然「万有引力」を下敷にしているでしょう。
すべてを引きつけ、すべてを融かして緑陰としてしまう。わたしはそのような力であり、風である、と言っているのだと読みました。
重ねた形はすべてを融かし込むという表現なのかな?