海紅俳三昧会場
2024年4月 俳三昧 02 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:33:23
草餅と桜餅を前に目が悩んでいる 千栄子(浜松)
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 太公望
2024/04/25 (Thu) 10:11:34
「目」がと言うよりも「大脳が」とか「天使と悪魔が」とか思いっきりオーバーな表現がにすると面白いですね。
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 千栄子
2024/04/24 (Wed) 18:43:02
目が悩んでいるという表現が適当なのか考えた句です。季節先取りの菓子を見て、子供のようにどちらにしようかなと思いました。
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 太公望
2024/04/21 (Sun) 19:52:40
両方食べるのに決まってます。ただし食べた後でラジオ体操か散歩をするのをお忘れなく
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 幸三
2024/04/19 (Fri) 22:01:04
なぜ目が悩むのだろうかと状況を想像すると、もしかすると見るだけで食べることができない事情があるのかな? という考えも浮かんできます。
そのような事情がなければ、例えば「迷っている」などの少し軽い雰囲気の言葉を選ぶのも悪くなさそうに思えます。
もちろんこのままでも季節を感じられて良い句だと思います。
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 寛生
2024/04/19 (Fri) 10:43:15
目が、を入れることで詩になったように思います。なければただの呟きみたいになってしまうところ、上手い工夫だと感じます。
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 通子
2024/04/16 (Tue) 09:53:54
店先だったら両方買って帰る手はありますが、今選ぶとなると‥。ちなみに私は草餅派です。
こんな幸せ悩みなら、いくつあっても頑張れますよね。
Re: 2024年4月 俳三昧 02 - 晴正
2024/04/14 (Sun) 11:01:40
それは悩みますよね。わたしだったら、先ず桜餅。幸福の瞬間ですね。「目が悩んでいる」という表現に惹かれます。
2024年4月 俳三昧 01 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:32:11
公園カメ寝坊して桜もう終わる 幸三(東京)
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 太公望
2024/04/25 (Thu) 10:06:38
私としては
公園のカメ寝坊して桜もう終わる
と「の」を入れもう少しのんびりとした空気を醸し出したいところと事です。
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 幸三
2024/04/24 (Wed) 18:58:10
見たままを句にしました。
近所の公園の池のカメが冬眠しているはずなのに暖かくなっても姿を現さず、今年の遅い桜が終わりかけのころにやっと起きてきました。
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 寛生
2024/04/19 (Fri) 10:39:03
たしかに太公望さんの仰るように、亀か私か寝坊の主語が分かりづらいかもしれません。私は亀が寝坊したと読みました。寓話的で魅力的な句だと思います
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 太公望
2024/04/17 (Wed) 11:03:11
カメが寝坊したのか作者が寝坊したのかは定かではありません。ただしカメは毎日見ているのですから、幸三さんでしょうか。両方とは思いますが、むしろカメが寝坊して春が終わったのようにはっきりして、「春眠カメ寝坊して春終わる」のようなのもいかがでしょうか。
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 通子
2024/04/16 (Tue) 09:59:50
今年はお天気が悪く、大嵐にも負けずに頑張ってくれたので、私も間に合いました。公園のカメさん、ひょっとしてご自分のことかな、と思いましたが、いえいえ、幸三さんは今年も美しい桜をカメラに収められたことでしょう!
Re: 2024年4月 俳三昧 01 - 晴正
2024/04/14 (Sun) 11:08:20
桜は華やかですが、散るのも早い。今年は咲く時期も遅れ、満開を待ちわびながら過ごしました。
人生の瞬間を見逃してしまう。後悔ばかりですが、桜ならばまた来年もある。終わってしまった情景を句にしながら、ほのかに明るいのは何でしょうか。人生も、終わってまた始まる。そのように読めました。
2024年4月 俳三昧 05 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:38:23
花の中に文金高島田 寛生(西宮)
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 太公望
2024/04/25 (Thu) 10:00:37
どう言う状況なのかが少し見えてくるといいですね。
花の中に頰染めて文金高島田
お酒飲んでうっすら頰染めているとか、花弁にほほ染めて居る様子とか、少し表情が出てくるといいと思います。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 寛生
2024/04/24 (Wed) 20:23:27
たしかに付きすぎなのですが、ベタでも最近ではあまり見かけない風景を敢えて句にしました。花の下だとやはり月並みになってしまうので、ベタな風景をなんとか月並みにならないように花の中にしてみました。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 太公望
2024/04/21 (Sun) 19:38:26
「花の中」と「文金高島田」少しつきすぎの感もありますね。それでも「花の下」でなくて「花の中」といったところに花びらの散っている様が読めて良かったです。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 通子
2024/04/21 (Sun) 18:33:40
文金高島田は和装の時の髪型のことを言うのだったんですね。少しキラキラしたような着物まで含めてそういうのかと思い込んでいました。
白無垢にも、角隠しにもあう、頭の結い方、今はカツラでしょうが。
句評は変わりませんが、失礼しました。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 幸三
2024/04/19 (Fri) 21:14:44
文金高島田は見なくなりましたので私は古い時代を思い浮かべます。
桜吹雪を眺めて遠い昔を思い出しているような感じがします。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 通子
2024/04/16 (Tue) 10:07:28
文金高島田、そういえその言葉ば最近あまり聞かなくなりましたね。
満開の桜の下の華やかなお着物姿の花嫁さん、そのお隣にはきっと羽織袴の花婿さん、お幸せそうなお二人の姿が目に浮かびます。
Re: 2024年4月 俳三昧 05 - 晴正
2024/04/14 (Sun) 10:54:59
先日のことです。自宅近くの桜並木に花見に出かけました。そこに、和装の花婿、花嫁が桜の下、通ってゆきました。桜を背景に記念撮影をする様子でした。そんな情景が浮かんで、あー幸せそうだなと思いました。
もちろん、これはわたしの個人的体験で、句とは結び付かないものです。が、華やかさ、清々しさを感じたのです。
2024年4月 俳三昧 03 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:35:07
青広がって多摩川左岸からの海 晴正(東京)
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 太公望
2024/04/25 (Thu) 09:45:59
青空と海をもう少し近づけてはどうでしょうか。むしろ
「多摩川左岸から空と青の広がる海」
のように空も海も青も一体となり広がるよう方法へ。
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 晴正
2024/04/25 (Thu) 07:23:40
太公望さんのおっしゃる通り、多摩川河口の風景です。多摩川サイクリングロードの終点でもあります。
おおらかな景色が広がっており爽やかな情景です。それをなんとか句にできないものかと考えました。
青の広がりが をもっと表したかったですね。自分でも物足りなく感じます。
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 幸三
2024/04/19 (Fri) 21:30:34
さわやかな感じがしますね。
青の広がりがもっと強く感じられたら更に魅力的な句になりそうだと思います。
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 寛生
2024/04/19 (Fri) 10:36:35
まず青で色を印象付けたのが上手いなあと感じます。具体的な地理名も良く効いていると思います
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 太公望
2024/04/17 (Wed) 10:43:37
この状況は知っている人ならば、多摩川の河口付近ですから東京側から見て、左に羽田空港がありその先が海です。非常に雄大でおおらかな風景ですが、知らない人には左側の意味が分からなくて実感がやや薄いと思います。ここをどう読むかですね。
Re: 2024年4月 俳三昧 03 - 通子
2024/04/16 (Tue) 10:25:10
最初に青広がってがきたので、この青は空のことかな、と思いました。
海も青い。多摩川の水も空を映してきっと青い。
岸辺も、ついこの間までは枯草が広がっていたのに、今は木々も草々も青々と茂っていることでしょう。
青の色はそれそぞれの色ですが、心の中まで青で埋め尽くされた気持ちよい句だすね。
2024年4月俳三昧 - 俳三昧
2024/04/19 (Fri) 21:04:41
今月のスケジュールを書き忘れておりました。
申し訳ございません。
・4/23までに句評(感想など)
・4/24~30 自解・意見交換
Re: 2024年4月俳三昧 - 俳三昧
2024/04/22 (Mon) 19:02:16
何卒よろしくお願いいたします。
幸三
2024年4月 俳三昧 04 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:36:30
あなたと見たのは去年のさくら空の青さよ 通子(東京)
Re: 2024年4月 俳三昧 04 - 太公望
2024/04/21 (Sun) 19:47:50
こういう句は評が難しいです。つまりはいいとか悪いとか評するに適さないもので、ご愁傷様としか言い表せません。旅行吟といっしょでもう少し日にちが絶ってからでないと評しにくいですね。
Re: 2024年4月 俳三昧 04 - 幸三
2024/04/19 (Fri) 22:28:05
何をどう書くべきかわからないくらい魅力的な句です。
季節の移ろいや心の中の時間の流れ、(想像ですが)作者の気持ちがシンプルに表れていて、多くの人が共感できたり共感できる瞬間が訪れたりすると思います。
おそらく僕は死ぬまでに何回も桜を見て通子さんのこちらの句を思い出すでしょう。
Re: 2024年4月 俳三昧 04 - 寛生
2024/04/19 (Fri) 10:47:35
あなたはもう去ってしまわれたのでしょうか。後に引く句です。
Re: 2024年4月 俳三昧 04 - 晴正
2024/04/14 (Sun) 10:59:18
女性の言葉ですね。「あなた」は、勿論親しい間柄の男性。その男性が去っていったかのような寂しさを感じました。けれど、前向きなニュアンスがありますね。
2024年4月 俳三昧 06 - 俳三昧
2024/04/13 (Sat) 19:39:47
山椒の芽が出て筍に会いたいとさ 唯人(東京)
Re: 2024年4月 俳三昧 06 - 幸三
2024/04/19 (Fri) 21:41:14
山椒と筍の関係性がよくわからなかったのですが、唯人さんが山椒の芽を見つけて筍の煮物か何かを食べたくなったときの句なのだろうと思いました。
季節が感じられて、また、春らしい楽しい気分になります。
Re: 2024年4月 俳三昧 06 - 寛生
2024/04/19 (Fri) 10:41:03
最後のとさが上手いなあと感じます。なかなか付けられないかもしれません。
Re: 2024年4月 俳三昧 06 - 通子
2024/04/16 (Tue) 10:15:48
筍は人気者。昔話の語り口でまとめましたね。
ストーリーは面白いと思います。
一つ、山椒の芽が出て、の、出て、が気になりました。
ちょっとこちらも昔話調に、
お目覚め、とかお出まし、とか顔を出し、とか。
なんて考えてみましたが・・。
Re: 2024年4月 俳三昧 06 - 晴正
2024/04/14 (Sun) 10:38:21
民話風ですね。春爛漫が感じさせられます。素朴な喜びに包まれて、清々しい気持ちに浸れます。
ただ、ひとつ気になるのは、末尾の「~とさ」が、読み方によっては、放り投げたようにも感じることもあるかなあと、自分は気になったりしました。
2024年4月俳三昧のおしらせ - 俳三昧 URL
2024/04/01 (Mon) 21:22:38
こちらは自由律俳句結社「海紅」同人専用のネット句会です。
今月も海紅俳三昧を開催します。
投句締切 4月10日(水)
社主の唯人さん宛にメールで1句お送りください。
今月もよろしくお願いいたします。
2024年3月 俳三昧 04 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:42:11
梅でも桜でもどっちでもいいよねメジロ 幸三(東京)
Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 幸三
2024/03/27 (Wed) 21:41:30
3月の頭くらいになると花を見上げながら「梅かしら? 桜かしら?」と語り合うご婦人をよく見かけます。
正解がわかったからといって何か行動が変わるわけでもないことを気にする人々がいて、単純にあっちの木からこっちの木に飛んできて花を突っついているメジロがいて、それを見ている私がいて、その空間がちょっと面白く思えました。
Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:07:22
メジロに呼びかけているのか、メジロの声か
どちらとも読めますが、どちらでも優しい句ですね
Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 太公望(tadato)
2024/03/11 (Mon) 11:18:10
私に聞かれたならば梅と答えます。なぜならば今の季節メジロが東京でも梅の木に来るのをよく見ます。桜の季節はむしろムクドリやヒヨドリが来て、桜の花を突っ突き花ごと落してゆきます。
何がいいのかはよく分かりませんがやはりメジロからは梅が連想されます。むしろそんなことはメジロにとってはどうでもいいことかもしれませんね。
余談ですが日本では花といえば桜ではなく梅をいいます。
Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 吉明
2024/03/11 (Mon) 05:32:21
メジロの囀りが聞こえてくるようです。明るく、楽しい春の訪れを感じます。
Re: 2024年3月 俳三昧 04 - 晴正
2024/03/10 (Sun) 13:47:33
梅か桜かこだわるのは、人間であって。自由でいたいですね。どっちでもいいよね、という優しさ、好感が持てます。
2024年3月 俳三昧 05 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:43:30
クリスマスローズよ俯くなお天道様は空にあり 唯人(東京)
Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 太公望(tadato)
2024/03/27 (Wed) 11:07:28
私の句ですが「なお」と読まれてしまいそうで、そのへんを整理したく思い、
クリスマスローズ顔上げろお天道様は空にあり
としてみます。
クリスマスローズは頭デッカチでいつも下を向いています。それを叱咤激励したつもりです。
Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:16:20
励まされる句ですね。
自分でこういった句を作ってみますが、甘くなりすぎたりして中々上手く行きません。
Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 14:42:18
良い句だと思いますがクリスマスローズ以外の花でも通用しそうなところが気になります。
Re: 2024年3月 俳三昧 05 - 吉明
2024/03/12 (Tue) 06:10:21
クリスマスローズに作者の心境を仮託しているようで、男のテレを感じました。「お天道様」が如何にも作者らしい大上段の構えに思いました。
2024年3月 俳三昧 06 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:45:10
薄っすら雪よごれてゆく優しい嘘 吉明(横浜)
Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 吉明
2024/03/22 (Fri) 05:30:34
雪=嘘、偽善者の嘘は汚れてゆく雪のように思います。
Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:21:26
薄っすら雪よごれていく 優しい嘘なのか、薄っすら雪 汚れていく嘘なのか解釈が分かれてしまいそうです。僕は後者だと解釈しました。でも、汚れていくは両方にかかっているとも考えられますね。
Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 14:48:18
薄く積もる雪が社会の汚さを隠してくれる「優しい嘘」で、その嘘さえも「よごれてゆく」様子を句にしたのだと思っています。
そうだとすると言葉の順番的に少々わかりづらい気がします。
Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 晴正
2024/03/10 (Sun) 13:20:40
優しい嘘でも、心に引っかかるものがあると思います。
雪が汚れゆくのは、切なくなります。そこがこの句の成立、だと思います。
Re: 2024年3月 俳三昧 06 - 太公望(tadato)
2024/03/09 (Sat) 18:57:23
「優しい嘘」に誘われる句です。
ただし「うっすら汚れてゆく雪 優しい嘘」と、雪の位置を変え、雪と優しい嘘の間に一字空けると、上句と下句の間にキレが出来て句に広がりが出ると思いますが。
2024年3月 俳三昧 03 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:40:51
雨空と青空の距離を歩いている 晴正(東京)
Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 晴正
2024/03/21 (Thu) 09:23:59
子供の頃、雨と晴との境目は、はっきりしているのだろうか?と疑問に思ってました。そんな思いをファンタジー仕立てにしてみました。言葉が固く、リズムが悪かったです。すっきりと、意味が読み取れて、情緒豊かな句を目指そうと思います。皆さんのご意見勉強になりました。ありがとうございます。
Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:11:42
すこし読みづらさがありますが、魅力的で上手く切り取った句だと思います。
Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 14:27:12
内容はとても魅力的です。
ただ、少し違和感を覚えます。
その正体が自分でもはっきりわからないのですが、言葉の順番か何かうまく整えるとしっくりきそうな感じがします。
Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 太公望(tadato)
2024/03/15 (Fri) 23:07:56
巧いとここさえていると思います。ただ「雨空」と「青空」の距離はあまりにも漠然としていると思います。「雨と晴れの距離」もしくは「雨と晴れ」の間とか境でもいいかもしれませんね。
Re: 2024年3月 俳三昧 03 - 吉明
2024/03/12 (Tue) 06:17:06
大きな自然の描写は特に難しいですが、「距離を歩いている」で見事に把握しています。描写を越えた作者の人間性の大きさまで感じられます。
2024年3月 俳三昧 08 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:51:11
如月に 山いぶきだす 鳥の声 史郎(倉敷)
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:45:10
定型ですね。僕も定型は好んで作ります。定型で表現しきれないものは、自由律で作るという感じです。
中七が下五にかかっているのか、中七が終止形で切れているのかが分かりづらいように思われました。切れていないなら、上五を「や」で切りたくなるところですが、「に」にされたのは、やはり何か意図があってのことでしょうか。
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 15:00:10
おそらく実際に鳥の声を聞いて句にしたのでしょうが、あえて鳥の声に限定しないで、例えば「声がする」などとしてみるとイメージが広がって山全体の春の生命力が感じられそうだと思いました。
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 吉明
2024/03/11 (Mon) 05:45:11
矢張り一字あけに何気なさを感じました。また助詞の「に」も本当に「に」でよいのかどうか、助詞に迷ったら外してみるという方法もあります。漢字が並び過ぎてしまうと堅苦しくなるので「如月」をひらがなの「きさらぎ」としてはどうでしょうか。
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 晴正
2024/03/10 (Sun) 13:07:16
太公望さん同様、一字空けは気になりました。
春がそこまで来ているという爽やかな気持ちは伝わってきました。
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 史郎(倉敷)
2024/03/10 (Sun) 10:21:00
ありがとうございます。前半部分よくわかりました。たしかに面白味が無いなと思っていました。また鳥の声を前にすることで結果山が動き出すのが強調されたようで少し動きが出たように思います。
一字空けについてはあまり意識がありませんでした。これからよく考えてみます。
Re: 2024年3月 俳三昧 08 - 太公望(tadato)
2024/03/09 (Sat) 18:39:04
とても纏まりのある五七五の定型句ですね。ただしやはり余りにもきまり過ぎていて平面的に感じます。それは名詞止めであることが一因かも知れません。これはこれでいいとしても、ここは倒置法を用い、あえて五五七にし、「如月に鳥の声山ぶきだす」とすれば、句に変化がつき情景も動きだすと思います。
それと一字空けにしていますが、自由律俳句は五七五と三節にする縛りはないので、あえて三節に分ける必要はないと思います。史郎さんがこの句を短冊に書いてくれと言われたとき変になると思いませんか。
2024年3月 俳三昧 07 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:49:44
障子に破れありお雛様の覗き窓 命(岐阜)
Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 寛生
2024/03/19 (Tue) 20:32:01
発想が面白いですね
たしかに少し分かりにくい感じもしますが、そこが逆に色んな解釈ができる余地にもなっている思います
Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 15:11:05
例えば小さな子どもがお雛様を見たくて開けてしまった穴なのか、張り替えが面倒だからお雛様用の窓ということにしてごまかしているのか、後者だと思うのですが少しわかりづらい感じもします。
Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 吉明
2024/03/11 (Mon) 05:56:46
見立ての面白さがユーモラスでありながら、家族が寝静まった後、障子に穴を開けお雛様がこちらを覗いているような不気味さもあり、命さんの新境地に思えました。
Re: 2024年3月 俳三昧 07 - 太公望(tadato)
2024/03/09 (Sat) 18:43:18
これはさすがのベテランの句と思います。障子の破れをのぞき窓とした見立ては、なかなか出来ることではありません。
タイムりーな好感の持てる句ですね。
2024年3月 俳三昧 02 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:39:45
妻叫ぶ「髪切り過ぎた」と乙女顔 英昭(周南)
Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 15:20:15
「叫ぶ」の字と乙女顔は結び付けづらい感じがします。
そのギャップが良いか悪いか人によって判断がわかれそうです。
私は叫ばないほうが良いと思いました。
Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 吉明
2024/03/12 (Tue) 05:58:17
髪をカットした時の奥様の恥じらいやテレが素直な言葉となって乙女心を感じました。
Re: 2024年3月 俳三昧 02 - 太公望(tadato)
2024/03/11 (Mon) 11:30:24
我が家の嫁さんなどは、私が散髪から帰ってきても気が付くこともありません。
乙女チックな彼女に反応する英昭さんに愛情を感じます。
2024年3月 俳三昧 01 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:38:25
日輪に手を伸ばす、朽ちていく私 寛生(西宮)
Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 幸三
2024/03/18 (Mon) 14:36:14
太陽に向かって枝を伸ばしているような大きな枯れ木を見上げて、その枯れ木を作者自身を重ねているのだと思いました。
力強さとはかなさを感じます。
その解釈であっているならば「、」の影響で句が弱くなっていると思います。
Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 吉明
2024/03/15 (Fri) 06:02:28
一読して大橋裸木の短律句「陽へ病む」を思いました。ギラギラする太陽の下では、自分自身の命の儚さ、惨めさを痛切に感じるのでしょうか。
Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 太公望(tadato)
2024/03/11 (Mon) 11:26:55
確かに手練れの一句ですね。晴正さんの言うとおり「、」は取りたいところ。
とすれば、「日輪に手を伸ばせば朽ちてゆく私」ですかね。
Re: 2024年3月 俳三昧 01 - 晴正
2024/03/10 (Sun) 19:32:12
手ごわい句だと思いました。朽ちることにあがらうような、手を伸ばす。「、」は、要らないかなと個人的には、思いました。
2024年3月 俳三昧 - 俳三昧
2024/03/08 (Fri) 10:37:16
再開します。
3月のスケジュールは下記の通りです。
・3/20までに句評(感想など)
・3/21~31 自解・意見交換
今月の参加者は8名で8句あります(順不同)。
句評等はそれぞれ句の右側に表示されている「返信」ボタンをクリックし書き込んでください。
よろしくお願いします。
お知らせ - 俳三昧
2024/01/17 (Wed) 13:23:40
今月はお休みです。
また来月以降よろしくお願いいたします。
2024年1月
第131回俳三昧02 - 俳三昧
2023/12/10 (Sun) 00:18:31
ホットココアの湯気に浸る 幸三
Re: 第131回俳三昧02 - 幸三
2023/12/28 (Thu) 14:04:30
遅くなりまして失礼しました。
実際にホットココア飲んでいたとき、とても寒い日に暖かい飲み物を手にしたときの、ほっとした感じを表したいと考えまして、このような句になりました。
Re: 第131回俳三昧02 - はるか
2023/12/19 (Tue) 19:10:17
ホットココア、好きです。
どこまでもまあるくなっていくみたいな句。
個人的には何かその背景が欲しいなという気がします。
Re: 第131回俳三昧02 - 田中耕司
2023/12/19 (Tue) 11:24:59
作者の生活がみえるような幸三君の暮らしっぷりが感じられて、何だかいい正月が迎えられるような気がしてきたっよ。月見バーガーとかホットココアとか俺にはない暮らしっぷりを感じられて何とも言えない安心感に触れているような気がしているよ。
Re: 第131回俳三昧02 - 聡
2023/12/16 (Sat) 23:31:13
掲句を繰り返し読んでいると、なんだか、自分がカピバラになって、目をつむっているような気分になります。
Re: 第131回俳三昧02 - 吉明
2023/12/12 (Tue) 07:01:50
多くを語らなくても「湯気に浸る」で情景や心持ちや雰囲気を醸し出しています。一時の幸福感に浸れます。
Re: 第131回俳三昧02 - 秀雪
2023/12/10 (Sun) 22:03:53
最初、ちょっとベタな句かな、と思いましたが、『湯気に浸る』という言い方は今まで聞いたことないような気がします。
ホットはホッとし、ココアのなんというか湿った粉っぽさに、読んでいるこちらも包まれてゆくような、温かい気持ちになれました。
第131回俳三昧05 - 俳三昧
2023/12/10 (Sun) 00:33:02
降り積もる堕落の落ち葉踏む 吉明
Re: 第131回俳三昧05 - 吉明
2023/12/25 (Mon) 05:43:16
四十年以上句作を続けてきて、いったい自分は何をしてきて、何を得たのだろうと思っております。
寂しい限りです。
Re: 第131回俳三昧05 - はるか
2023/12/19 (Tue) 19:15:00
「堕落の落ち葉」が実に吉明さんらしくダークな世界です。
ここまで来るともう個性。
どんどんやって!と言いたくなりました。
Re: 第131回俳三昧05 - 田中耕司
2023/12/19 (Tue) 11:17:26
こんな風に考えていたら、さぞかしつらいんじゃって心配しちゃうよ。ただ結句の言い方をもう少し救いを感じさせてほしかったなって思ってるよ。
Re: 第131回俳三昧05 - 聡
2023/12/16 (Sat) 23:36:03
踏むたびに堕落の音がする。
自分の中に、いかに堕落が降り積もっているかも、その音から否応なく感じさせられる。
それでも歩かなければならないのが、生きるということ。罪悪感と自己嫌悪に満ちた、人生の冬の景。
久々に、どっぷりとした吉明ワールドに浸らせていただきました。
Re: 第131回俳三昧05 - 秀雪
2023/12/11 (Mon) 18:56:26
私なら、落葉に対して『堕落』という言葉は絶対に出てきません。郷愁の念は感じますが。
吉明さんの社会的な立ち位置や、何らかの葛藤から出た言葉だと思います。
申し訳ありませんが、今の私には、何となく推し量る事しかできません。