海紅俳三昧第2会場

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第82回俳三昧08 - 俳三昧

2019/08/12 (Mon) 15:38:22

てにおはたぴおかみる・く・とろぴかる   聡

Re: 第82回俳三昧08 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 17:18:19

非常に斬新な一句かと思います。たぴおかみるく、と、とぴおかみるくのリズム感が心地よいです。テクニカルな一句、作者の解説でより理解を深めたいです。

Re: 第82回俳三昧08 - 吉明

2019/08/22 (Thu) 17:43:14

伝統を重んじつつ、それを壊そうとする作者の一つの挑戦と見ました。(・く・)は絵文字として読み、言葉では読まずにおきました。四十数年も前に大ヒットした万年筆のコマーシャルに「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ」が有ったのを思い出し、もっともっといろんなチャレンジを試みを楽しみにしています。

Re: 第82回俳三昧08 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 14:24:04

このところ作者の実験的な試みがよく顔を出すのだが、私にはあまり効果が感じられない。この作品についても、みる・く・この点の位置がそれほどの効果があるのだろうかと思ってしまう。海紅俳句の伝統としては伝えるものだとずっと言われてきている、しかしこのままでは何を伝えようとしているのかがはっきりしていないように感じてしまう、せっかく一句を作るのだからもう少し読む側の気持ちに寄り添ってもいいのではないのかな。

第82回俳三昧07 - 俳三昧

2019/08/12 (Mon) 15:35:43

百日草の赤と黄色しわのある祖母の手   ゆきこ

Re: 第82回俳三昧07 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 17:14:26

百日草の色の鮮やかさと、祖母の手の対比と理解しました。祖母の老いを感じた一瞬をとらえたのかなと。私もカメラワークの一句かと思いました。

Re: 第82回俳三昧07 - 由紀

2019/08/23 (Fri) 11:01:38

私はカメラワークで読みました。
赤い花→黄色い花→祖母の手、と移るイメージです。
読んでいると赤と黄色が頭で混じり、日焼けしたオレンジの血色のよい手が浮かびました。
百日草のような華やかなかわいらしい方が浮かびます。
かつて百日草を育てていたのでしょうか。

個人的には祖母の手に動作があると、よりその人となりや百日草と祖母のエピソードが見えてくるのではと思いました。

Re: 第82回俳三昧07 - 吉明

2019/08/23 (Fri) 06:47:08

二物衝撃の句と取り合わせの句との違いをハッキリとは言えませんが、どちらかと言えば、この句は取り合わせの句に思います。衝撃を感じるか感じないかは読み手に委ねられますが、この句に関しては耕司評と同意見です。

Re: 第82回俳三昧07 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 14:33:14

百日草の二色としわのある祖母の手、この二つを並列に並べているだけと言われても仕方のない作りになってしまっていると思う。祖母の手と言っているのだからもう少し祖母への想いを前面に出した方が一句に深みが出るのではないかと思った。まあ印象的だったのかもしれないが百日草についてはもうすこし軽くてもよかったんじゃないかな。

第82回俳三昧03 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:17:16

句の出来そうな今朝はウクレレ   吉明

Re: 第82回俳三昧03 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 17:10:24

ウクレレの陽気な音楽のイメージが素敵です。句のできそうな時の待ち遠しい感覚を、バックミュージックとしてウクレレの音が後押しする。楽しい気持ちになれる一句です。

Re: 第82回俳三昧03 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 15:11:22

この作者からウクレレが出てくるとは思わなかった、びっくりしたよ。でもなんだか朝っぱらからウクレレののんきなサウンドを聞いて、一句出来そうだなんてやっぱりこいつはとちょいと違うなって思ったよ。でも昔から比べれば、ずいぶん作風も変わっているし、花にも興味を持ち出したみたいだし、年相応に変化してるって変に納得しちゃったよ。俺の場合にだったらドワイトヨーカムってとこかな。

第82回俳三昧04 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:19:00

水面ガバリと魚(うお)が身をよじる黄昏   直弥

Re: 第82回俳三昧04 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 17:07:12

黄昏時まで待って待って魚を釣り上げた最高の感触が伝わってきます。ガバリ、という音をとらえた作者の感性が素晴らしいと思います。

Re: 第82回俳三昧04 - 由紀

2019/08/23 (Fri) 11:14:42

吉明さんの評にもありますが「水~」「ガバリと」と続くと三鬼の句のイメージが強くなります。
本歌取りと解釈されると、三鬼の句と重ねて読まれたり関連を求められがちなので、直弥さん独自の感動を詠むならば避けた方が良いかと思います。

個人的には「ガバリ」で水面が破られた想像は出来るので、「水面」は整理できるかと思いました。
あと「と」を省略して切れを作ると、魚の動作が際立つと思います。

「さかな」とせず「うお」としたことが良いと思いました。
「うお」だと魚の力強さや大きさがより伝わってきますね。

Re: 第82回俳三昧04 - 吉明

2019/08/22 (Thu) 07:09:29

「ガバリと」が出てくるとどうしても西東三鬼の「水枕ガバリと」が浮かんできてしまいます。それほど強烈な印象の言葉です。それ故に使い方が難しいと思います。「水面」がそのまま過ぎてガバリととのバランスに欠けるような気がします。もう一歩の大胆な飛躍が欲しいです。

Re: 第82回俳三昧04 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 15:01:15

この釣りは船なのか、岸壁での釣りなのかに迷うな。こう書くとと魚の大きさが知りたくなってくるのだが、わざわざ(うお)と書いているのはよほど大きかったのか、引きだけはすごいのにてんで小さな獲物だったのか、どちらかといえば後者の方がいいに決まっているんだがね。まあガバリって書いてるんで大きかったってことにしとこうか。

第82回俳三昧06 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:29:13

短夜の窓あいており遺影の列 由紀

Re: 第82回俳三昧06 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 17:01:19

田中様も仰られているように、広島長崎を詠った句だと思われます。短夜の窓、本当はいつも開いていなければならないのでしょうね。日々に忙殺される日本人ですが、8月は遺影の列に頭を下げる必要があると思います。
作者の心の清らかさが伝わってまいります。

Re: 第82回俳三昧06 - 吉明

2019/08/23 (Fri) 15:05:23

どなたかが、鑑賞は音楽で言えば(演奏)と書かれていたのを読んだことがあります。この句は読む人によって様々な演奏が出来るように思いました。わたしは「短夜の窓」は人間の心の奥底にある窓であり、「遺影の列」はこれまでに関りをもった人々との軋轢や思い出を過去のものとして忘れ去ってゆく事の象徴として読みました。

Re: 第82回俳三昧06 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 14:44:03

遺影の列って言ってるのは、この時期だから広島や長崎の事を想うのが自然なんだろうが、短夜の窓ってのはどこの窓なのかって疑問に私には答えるべき経験も知識もないってのが情けないのだが、そういえば作者は九州の出身で私とは違う思いがあって当然だと思わされた。ちなみに私の甥や姪は広島に暮らしていて八月の原爆忌には私などよりよっぽど深い思いを持っている。このギャップはなくさなければといつも思わされている。

第82回俳三昧02 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:16:01

もうセミが死んでるみんなあおむけ   耕司

Re: 第82回俳三昧02 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 16:54:33

「もうセミが死んでいる」というところで、「もう」があることにより、セミの短命さがクローズアップされているように感じます。由紀さまも仰られておりますが、命のはかなさを想った句だと思います。

Re: 第82回俳三昧02 - 由紀

2019/08/23 (Fri) 11:26:23

叙情に走らない詠みが面白いです。
変な話ですが子供がセミを見たときのような、ストレートな感動が表れていると思います。
「みんなあおむけ」はセミのことなんでしょうけど、眠っている人間のようでもあり、生死のあわいの危うさも浮かびました。

Re: 第82回俳三昧02 - 吉明

2019/08/22 (Thu) 06:14:13

「もう」があることによりこの句にいろいろな意味や感情を与えているように思えます。それ故に句が柔らかくもなり、甘くもなっているようです。好みでいえば「もう」を削りセミの姿をクローズアップしたいです。

第82回俳三昧05 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:24:12

絵はがき淡い花火の行方   こう

Re: 第82回俳三昧05 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 16:49:11

作者は夏に切ない思い出をもっていらっしゃるのでしょうか。淡い、という言葉が句全体を纏める効果を発揮しているように思います。中身も明かされない絵葉書の行方はどこなのか。もしかしたら誰にも届かず花火のように消えていくのかもしれません。

Re: 第82回俳三昧05 - 由紀

2019/08/24 (Sat) 10:24:04

音と音節がとても綺麗ですね。
「*aai/aai/aai*/uu*」(4/3/4/3)
引っ掛かりなく読めることが「淡い」様子に相応しいですね。
作者が実際の花火を見ているわけではないことも「淡い」情感を際立たせています。
この絵はがきは贈られたものか、出先で見つけたものかなど、読者に物語を与えていますね。

「淡い恋」「恋の行方」の影響か相聞と読まれる可能性もありますが(実際吉明さんと耕司さんの評にもありますね)、それが句にとって良いことかそうでないか判断できずにいます。

Re: 第82回俳三昧05 - 吉明

2019/08/24 (Sat) 05:29:27

「淡い花火」をどのように捉えるか迷いました。絵はがきに描かれている花火の色彩、遠いところで打ち上げられた花火、初恋のころの悲しい思い出、絵はがきと作者の距離感がぼんやりしているように思いました。

Re: 第82回俳三昧05 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 14:53:05

絵はがきってのは何だか特別な感じがあるといつも思っている。送ったほうも送られた方もそんな感じを持つように感じている。淡い花火の行方ってのはどんなものなのかな。淡い恋の行方だったら俺にまかしてくれって言えるんだけど、花火の淡いってのはどう思えばよいのか迷っている。

第82回俳三昧09 - 俳三昧

2019/08/20 (Tue) 23:22:19

ブルーベリーブルーになれブルーになれブルー   はるか

Re: 第82回俳三昧09 - 秀斗

2019/08/25 (Sun) 16:42:20

本当にブルーべリーを見ておられて、その現場での素の感情を俳句になさったのかなと思います。ブルーの連呼は作者の工夫なのかなと。最近は歌集等でこういった表現を拝見しますが、どういった効果を見込んでのテクニックなのかなと気になります。解説が楽しみです。

Re: 第82回俳三昧09 - 田中耕司

2019/08/25 (Sun) 03:13:35

作者のブルーって言葉への思いがあるのだろうが、少々くどい感じがしてしまう。この短い言葉の中に4回も出てきているのはどうなのかなと思った。ブルーって言葉にどんな感じを持っているのかって方に興味が言ってしまって、一句を純粋に向き合えないように感じてしまった。なんか損してるように感じている。

Re: 第82回俳三昧09 - 吉明

2019/08/22 (Thu) 06:40:44

最後の「ブルー」にどのような効果があるのか、勢いで詠んだのか疑問を感じた。「ブルーベリー」の具体的な映像から離れ心理的または抽象的な色彩の句にしても面白いと思いました。
ブルーになれブルーになれブルー

第82回俳三昧01 - 俳三昧

2019/08/11 (Sun) 18:14:19

汚い字だが精一杯のラブストーリだ   秀斗

Re: 第82回俳三昧01 - 由紀

2019/08/24 (Sat) 16:33:03

吉明さんの評に近いですが、「汚ない字」の時点で悪筆を以てしても書いた懸命さが出ており、「精一杯」の様子は既に出ているのではないかと思いました。
かといって「精一杯」をそのまま省略して良いかというとそうでも無さそうです。
もしかしたら字の形や書いている人の表情に迫っても良いのかもしれません。

汚ない字は、取り繕わない姿だからこそ人の心を打ちますね。
ラブストーリの相手はきっと幸せでしょうね。

Re: 第82回俳三昧01 - 吉明

2019/08/20 (Tue) 16:52:18

「汚い字」「精一杯」がラブストーリーの演出として、ひたむきさがストレートに伝わります。しかし二つ揃える事により些か演出過多にも思えます。

Re: 第82回俳三昧01 - 田中耕司

2019/08/19 (Mon) 15:17:02

汚い字だがって俺のこと言われてるように感じたよ。でもラブレターじゃなくってラブストリーってのはどう考えるべきなのかって思うな。汚い字で精いっぱいのラブレターじゃあまりにも悲しすぎるってことかな。でもね、あまりに精一杯ってのも時に失敗の元だったりするんだな。そこいらへんにほんの少し救いが欲しいって思ったよ。

第82回俳三昧のお知らせ - 俳三昧

2019/08/02 (Fri) 10:42:23

第82回俳三昧のお知らせをお送りいたします。

投句締切:8月10日(土)
こう宛てに一句お送り下さい。

その後のスケジュールは以下の通りです。
~25日(日) 句評
26日(月)~ 自解・意見交換

皆様の投句をお待ちしております。

Re: 第82回俳三昧のお知らせ - 俳三昧

2019/08/20 (Tue) 23:23:51

はるかさんの句を公開しました。
私の見落しにより公開が大変遅くなりましたこと、ここにお詫び申し上げます。

第81回俳三昧07 - 俳三昧

2019/07/13 (Sat) 12:08:35

紫陽花首切られエゴイストの町  ゆきこ

Re: 第81回俳三昧07 - ゆきこ

2019/08/03 (Sat) 19:31:10

自解遅くなりました。
「紫陽花の首切られ」は、どぎついと思いましたが、言い切りたかった気持ちが強かったです。紫陽花がたくさん咲いている通りを通勤で通っていて、楽しんでいました。ある日、休日通ると町内会の老人や中年の方々が紫陽花の枯れてきた花を切っていました。まだ紫陽花、楽しめるのに、少し枯れて見た目が良くないと切ってしまう。とても嫌な気持ちになりました。まるで現代の社会の弱い人をカットしインスタのような見た目重視に嫌悪感を感じます。聞いた話だとその方が、来年綺麗に咲くらしいです。自然がいいのに……


Re: 第81回俳三昧07 - 由紀

2019/07/27 (Sat) 00:01:28

紫陽花の首を切ったのは誰か考えていました。
というのも以前「花を持ち去らないでください」と書いた札を出している家を発見し、心ない人もいるのだと思ったことがありました。
切った者が所有者だとしても第三者だとしても読者から顔の見えない怖さを感じます。
そして最も辛い立場は紫陽花ではないかと思いました。

Re: 第81回俳三昧07 - はるか

2019/07/25 (Thu) 22:09:15

きっとこの家の主は庭の紫陽花をすべて切り花として飾ったのでしょう。
道行く人に少し残しておいてくれてもいいのに。
そんな気持ちを詠ったものと読みました。
エゴイストの比率が高くなってゆく社会的な危機感と首を切られた紫陽花がマッチしています。
もっとゆるっとした、やさしい社会になればいいという願いを感じました。

Re: 第81回俳三昧07 - こう

2019/07/22 (Mon) 17:12:33

紫陽花は季節の花で本当は盛りの時期です。それが首を切られたというのはかなり不気味です。「町」は「街」よりも狭い地域というイメージがあります。本当の「町」のことなのか自分の身の回りのことなのか分かりませんが不穏な空気を感じました。

Re: 第81回俳三昧07 - 吉明

2019/07/20 (Sat) 06:05:50

首を切られるイメージはどうしても向日葵が浮かんでしまい、その潔さや生命観に結びつきますが、紫陽花ですと梅雨時と言うこともあり、ジメッとした陰湿な感じになります。ましてやエゴイストの町となると昨今の不気味な世相や事件が思い浮かびます。

Re: 第81回俳三昧07 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:04:56

アジサイの首が伐られていて、エゴイストの町というのが少し唐突に感じている。時期的にはアジサイの盛りなのでどうしても花を感じてしまうのだが、どうもそう素直に受け取っては違うように感じてしまう。作者の意図が少し伝わりにくいと感じている。何とか作者の意図を突き止めたいのだが、私の年老いた脳ではちょっと無理な感じだなあ。

第81回俳三昧06 - 俳三昧

2019/07/12 (Fri) 17:39:47

立葵たそがれの塔となる  はるか

Re: 第81回俳三昧06 - はるか

2019/08/01 (Thu) 17:29:55

自解遅くなってしまいました。
5月からTwitterを再開しました。
一日一句ぐらいづつ、写真と句をセットで上げています。
夕陽を向こうに逆光で撮った立葵が何だか塔のように見えました。
逆光で半分影になっていて、色を言う感じではありませんでした。ゆきこさん評のように、色はたそがれに溶けてゆくようだったとも言えます。(これでも一句できそうですね。)自分でも気に入っている一句。句も写真も。

どなたかが言ってくれるかな~と期待していたんですけど、「た」「と」と韻を踏んでいます。

Re: 第81回俳三昧06 - ゆきこ

2019/07/27 (Sat) 07:11:58

美しい句ですね。立葵とたそがれの色が重なりあった様子を思いました。

Re: 第81回俳三昧06 - 由紀

2019/07/27 (Sat) 00:10:39

「たそがれの塔」はとても美しい表現ですね。
「塔」から立葵の姿も浮かび、秀逸と思います。

耕司さんの評の「色」について、私はたそがれの色の方が強く浮かびました。
「塔」とすることで形の認識が強まる分、句の立葵はシルエットの性質を帯びてくるのではないかと思います。
夕暮れの中の姿がすっきり詠まれていると思います。

Re: 第81回俳三昧06 - こう

2019/07/22 (Mon) 17:58:05

「塔」の見立てが立葵の存在感を高めています。黄昏が美しくもありますが、どこか移ろいゆく寂静を立葵に帯びさせています。この塔もいずれ崩れゆく運命なのでしょう。とても好きな句です。

Re: 第81回俳三昧06 - 吉明

2019/07/17 (Wed) 15:07:50

はるかさんのTwitterで、はるかさんが撮影した立葵の写真の上に付けられていたこの句を読んだ時、写真の美しさと共にその写真のイメージにピッタリと合っていて感心しました。その写真には複数の立葵が映されていて、まさに黄昏の塔のようでした。写真のイメージに引き摺られました。写真から離れてこの句を読むと、律の美しさも勿論のこと寂し気に微かに揺れている一本の立葵の姿が浮かび何処か作者の気持ちに寄り添うような内面的な句に読めました。

Re: 第81回俳三昧06 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:09:48

なるほど立葵はたそがれが似合うのかな、姿は塔でいいのだが、何か不満が残ってしまう。色が出てこないのでそう感じるのかもしれない。でも私はこの作品のような心持の優しい一句が好きだな。

第81回俳三昧02 - 俳三昧

2019/07/11 (Thu) 20:30:44

亡き父の汗に濡れた白いYシャツ  吉明

Re: 第81回俳三昧02 - 吉明

2019/07/30 (Tue) 06:42:33

句をこのように小さく纏めてしまうのは、句作の体力が低下している故だと思う。父の思い出には変わりありませんが、精神的ではなく老化した自分の汗ばんだ体臭が、晩年の父の加齢臭と全く同じで、血の繋がりの強さを感じました。もっと生臭い句にしたかったのです。

Re: 第81回俳三昧02 - ゆきこ

2019/07/27 (Sat) 06:58:02

作者のお父様への気持ちを感じました。白いYシャツを見てお父さまのことを想いだしてる様子、または、自分もお父さまと同じようにに白いYシャツを着ていて、雨に濡れ、それはまるで父の汗のようだと思われたのでは?と考えました。

Re: 第81回俳三昧02 - 由紀

2019/07/27 (Sat) 01:45:30

テーマや内容がとても心に響く分、はるかさんの評に同じく語順が気になりました。
こうさんの評にもありますが「汗」に重点があると思います。また「濡れた」も実感として強い要素と思います。
現在の形だと体言止めの「Yシャツ」が強調されるので、「汗に濡れた」の方を更に強めてもよいかと思いました。

Re: 第81回俳三昧02 - こう

2019/07/22 (Mon) 17:26:19

この汗は単なる汗ではなく、お父様との思い出そのものだと思いました。「汗」は父の思い出に具体性を持たせる装置として機能していると思いますので、個人的には取れないのではと感じております。

Re: 第81回俳三昧02 - はるか

2019/07/19 (Fri) 23:48:43

お父様への追悼句ですね。
こういう句に評を付けるのはなあ…。
と言いつつ、「汗に濡れた」を後ろに持って行って、「濡れていた」とするのはどうでしょうか?
より思い出している感じが伝わるかも?
場所もあるといいかもしれません。

Re: 第81回俳三昧02 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:31:04

そう言えば、作者の父上の白いYシャツを着ている姿を思い出すな、私は汗は思い出さないんだけどな。まあ、お盆だし亡き家族を想う気持ちは尊いものだと感じているよ。作者も年齢に従ってこういう作品を作るようになったってことなのかな。

第81回俳三昧01 - 俳三昧

2019/07/11 (Thu) 20:27:32

せめて高く子等の嘘を吊るす  由紀

Re: 第81回俳三昧01 - 吉明

2019/07/29 (Mon) 15:02:15

普段子供たちと緊密に接しているゆきこさんならではの句評にハットしました。七夕の短冊から切り離した方が、意味が幾重にも折り重なり深く思えます。多くの不安や絶望に取り囲まれている子供たちへの思いや眼差しが感じられる句です。

Re: 第81回俳三昧01 - ゆきこ

2019/07/28 (Sun) 08:02:47

私は七夕の句とは最初思わなくて、「せめて高く」の「せめて」に作者の子どもに向ける温かい視線を感じました。
「嘘を吊るす」なので、それは、嘘を意識して子どもが言うのではなく、昨今の理不尽なニュースを見ていると、子ども達の未来を思うと悲観的になります。そんな現代の闇を作者が冷静に見つめているのを感じます。 

Re: 第81回俳三昧01 - こう

2019/07/22 (Mon) 17:49:17

私も七夕の句だと思いました。そうなると嘘とは願いを書いた短冊のことでしょうか。そう仮定すると「せめて」と「子等」をどう解釈すべきか迷っています。「せめて」高くということは、「十分ではないけれど不本意ながら」高く掲げるということだと思いますが、これは「子等」の嘘を人の目から遠ざけたいという作者の気持ちでしょうか。そうなると「嘘」を「吊るす」という不穏な言葉の並びは何を意味するのか・・・。また「子等」ということは「子ども以外の大人」も含めているのか若しくは「子どもたち」のどちらかという点も読みきれませんでした。恐らく「等」と漢字表記であったため複数形と取れなかったからだと思います。まだ確証を持てず自解を聞いてみたいと思いました。

Re: 第81回俳三昧01 - はるか

2019/07/19 (Fri) 23:41:03

七夕の句でしょう。
私は純真無垢でも残酷で嘘つきだとも思いませんでした。
ここにあるのは「空気を読め」的な同調圧力への哀しみかなあ?

子供は誰もが見る、少なくとも親が見るだろう短冊に本当のことなんか書けない。子供らしくて親が喜ぶようなことを無意識に選んで書かざるを得ない。あるいは、友達の誰かに見られてはまずい願いもあるだろうし、家庭の不和に心を痛めている子供なら、切実なその願いを書くわけにはいかないだろう。無邪気に本当の願いを書けない子供は一定の割合で確実に存在する。
極端なことを言えば、短冊は子供に嘘をつかせる装置です。

それをわかっていて、子供に寄り添うように、せめて短冊を高く吊るす。
穿った見方をするなら、嘘が目につかないように、高く。

Re: 第81回俳三昧01 - 吉明

2019/07/17 (Wed) 06:23:44

観念的な読みかも知れませんが、自分も耕司さん同様七夕の短冊を思いました。ただ耕司さんと違うのは、子供は純真無垢なんかではなく、結構残酷で嘘つきだということです。子供たちの短冊には可愛らしい夢が書かれていたのかもしれませんが、それを嘘だと見抜きつつ、短冊に書かれた可愛い嘘をおおらかに許して高く吊るすのです。

Re: 第81回俳三昧01 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:37:32

この時期に子供が出てくるとどうしても七夕を想ってしまう。だとすると純真無垢な子供のお願いが嘘ってことになってしまうのはどうなのかって疑問が残るな。まあ子供のたわいのない嘘ってことで納得しよう。

第81回俳三昧03 - 俳三昧

2019/07/11 (Thu) 20:31:49

ザクロ花が実になった小さい赤い実になった  耕司

Re: 第81回俳三昧03 - ゆきこ

2019/07/27 (Sat) 07:18:06

数え歌みたいですね。
ザクロっつて不思議な形ですよね。色は、強い赤ですね。n
この句の場合、ザクロはざくろの方が私は、好みです。

Re: 第81回俳三昧03 - こう

2019/07/22 (Mon) 18:04:45

句評が遅くなり申し訳ございません。
句のリズムが好きです。難しい言葉は何もありません。
まるで童謡のように読み手の心にスッと入り込みます。とても心地のよい句です。「小さい」を「ちっちゃい」までしてしますとやりすぎでしょうか。

それと俳話会の耕司さん。
横浜の定型俳人がずらっと居並ぶ前で堂々宣言されました。
「皆さん季語は捨てましょう。自由に作りましょう」
格好良かったですね。

Re: 第81回俳三昧03 - 田中耕司

2019/07/22 (Mon) 02:32:07

石榴って感じが嫌いなんだよね、石って字が何だか固い感じで確かにザクロは固いんだけど、あの花ザクロは小さくて硬い感じよりかわいい感じで、その部分が漢字で書くと固い感じがより強くなりそうで、こうした。花って字を書いちゃうと必然的に漢字の石榴って書かなくちゃって私は思っているんでね。

Re: 第81回俳三昧03 - 吉明

2019/07/20 (Sat) 05:48:12

先日の俳話会での耕司さんの姿を見ていて正に「ウォーキング自由律」といった感じでした。自分は「花ザクロ」と読まずザクロで一旦切って、花が実になったと読みました。耕司流の唄うような自在な言い回しが、心地よくそろそろ利三郎さんの域に入ってきたように思いました。

Re: 第81回俳三昧03 - はるか

2019/07/20 (Sat) 00:03:46

独擅場だったと聞きました。さすが耕司さん!
近かったら絶対行くのに!

花柘榴、あちこちで見かけました。
去年までは全く見ていませんでした。
Twitter様様ですかね?

この季節は実の季節と言えるのでしょうか、フォルダーにかなりの数の実の写真が溜まっています。柘榴も加えなくてはいけませんね。

「花ザクロ」ではなく「ザクロ花が」としたのはどういう理由でしょうか?そこが気になっちゃいました。
繰り返しは童謡のようでかわいらしくて良いなあと思いました。

Re: 第81回俳三昧03 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 20:07:47

まだ自解の時ではないのでそれはやらないけど、昨日横浜俳話会で来てくれた人たちを笑かしてきたよ。あんな会では、笑いが絶対必要なんだと私は思っている。真面目腐っていたって、ふざけていたって同じなんだってことをわかってほしいんだな。しばらく会っていない人たちにも会えて楽しかった。海紅の人たちと付き合えなかったのは悔いが残るけど、よその人たちと話すのも大事なんでね。許してちょ。

第81回俳三昧05 - 俳三昧

2019/07/11 (Thu) 20:38:01

今日一日の顔が上げられない  こう

Re: 第81回俳三昧05 - ゆきこ

2019/07/27 (Sat) 06:51:45

「顔があげられない」は、作者の心境のように思われますが、今の時代を表していて、すべての人という意味にも取れました。

Re: 第81回俳三昧05 - 由紀

2019/07/27 (Sat) 02:02:53

顔を上げられないのは何故だろう、心境によるものなのか、もしくは雨など他者に阻まれてしまうからか。
前者と予想しつつも、今の時分を思うと梅雨の雨足や曇天も浮かびました。

「今日一日」と限定したのが面白いです。
句の時点が朝としても夜としても、これから・これまでの一日として凝縮することで「気負い」のような力が生まれ、「上げられない」感慨が強くなっていると思いました。
私自身上げようとしても無理な日は多々あるなあ、そのうち上がると思うしかないよな、と個人的なことを思ったりもしました。

Re: 第81回俳三昧05 - はるか

2019/07/25 (Thu) 21:55:23

今日顔を上げられないってことは、昨日何か失敗をやらかしちゃったってことかな?

それとも今日何かショックなことがあってもうガクッとうなだれているとか。

大丈夫ダイジョーブ、失敗を引きずるよりハッピーなことにアジャストしていこうよ。
でもハッピーにアジャストできる人は俳句なんかやらないだろうなあ…。

Re: 第81回俳三昧05 - 吉明

2019/07/18 (Thu) 07:38:12

心理描写、独白、内面の吐露に読めますが、梅雨の晴れ間の無いこの時期、道端に咲いている花々も皆、俯いていて元気がなく寂しげです。「明日は笑顔になろう」との願いにも読めました。

Re: 第81回俳三昧05 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:18:14

今日一日の顔って明日の顔ではないんだろうな、顔を上げられない一日ってのはどういう一日なのかな、いろいろに考えられるので少し迷うな。こういう場合の解決策を探すのが句作よって言われただろうな、昔の人たちには。私だったら無理しても顔を上げる方にもっていくかな。

第81回俳三昧04 - 俳三昧

2019/07/11 (Thu) 20:36:00

倒れてはじめて花に気づいた  秀斗

Re: 第81回俳三昧04 - ゆきこ

2019/07/27 (Sat) 06:22:03

倒れた訳やどんな感情なのか、踏み込むと句が面白くなると思います。

Re: 第81回俳三昧04 - 由紀

2019/07/27 (Sat) 02:59:32

リズムが整っているので自然と花に目が行きますね。
現実に則して読んだ時は「倒れ」たことで花と同じ目の高さになった様子が浮かび、
心象として読んだ時は挫折を経て周囲に気づいた様子を思い浮かべました。

初めは「花」の概念こそが重要と思っていましたが、耕司さんの評を読むにつれ、私も花の姿を知りたくなりました。
作者の琴線に触れる花はどのような花なのか、一読者として気になります。

Re: 第81回俳三昧04 - こう

2019/07/22 (Mon) 17:19:23

先日、耕司さんが大活躍しました横浜俳話会に私も一聴衆として伺いました。その際にパネリストのお一人がこう仰っていました。
「俳句は半分の文学。50%は作者のもの。もう半分は読者のもの。言い過ぎてはいけない」
この割合って詠み手によって異なりますよね。7:3の人もいれば、4:6の方もいるでしょう。
本作品はまさに句の半分を読者に捧げていると思いました。私はこの句、とても好きです。

Re: 第81回俳三昧04 - はるか

2019/07/20 (Sat) 00:36:00

耕司さん、吉明さんの評に賛成です。秀斗さんはもう少しだけ、読み手を意識して伝わるかどうか考えたらいいと思うなあ。
今までは自分の内側にあるものを形にして外へ出す、というだけでわりと満足していたのではないですか?
もうちょっとだけ、私たちにヒント、ください。
でもまあ、長いことやってても、長くもない、物足りなくもない、ぴったり言いおおせている句を作るのは難しいんだけど。

Re: 第81回俳三昧04 - 吉明

2019/07/17 (Wed) 06:43:08

実際に転倒したとは思いません。病に倒れたのか、精神的に打ちのめされたのか、内面的な事だと思います。花も実際に咲いている花ではなく、思いやりとか優しさとか愛情とかに気づいたのだと思います。その様に読んでしまうと少し物足りなくも感じます。

Re: 第81回俳三昧04 - 田中耕司

2019/07/16 (Tue) 13:23:47

どこかで転んだのかな、それとも作者の心持ちで倒れているのかな。気づいた花はどんな花なのかを知りたくなるな。其れによって受ける感じがいろいろに変わってくるだろうと思う。そこいらの疑問を吹っ切れるといいのだが、この発想はいい感じだと思う。

第81回俳三昧のお知らせ - 俳三昧

2019/07/03 (Wed) 13:31:01

第81回俳三昧のお知らせをお送りいたします。

投句締切:7月10日(水)
由紀宛てに一句お送り下さい。

その後のスケジュールは以下の通りです。
~20日(土) 句評
21日(日)~ 自解・意見交換
25日(木)~ 月末までに「まとめ」

皆様の投句をお待ちしております。

第80回俳三昧 1 - 俳三昧

2019/06/11 (Tue) 21:45:26

のですか。つゆくさのあおい言い訳うたがわない     聡

Re: 第80回俳三昧 1

2019/07/03 (Wed) 02:23:58

はるか氏の分析と読みも、自分が意識していなかった指摘もありましたので、参考になりました。

皆様の感想も、大変参考になりました。
有難うございます。

Re: 第80回俳三昧 1

2019/07/03 (Wed) 02:21:19

一見、明らかに無駄、不要、間違い、違和と感じる語と、本体となる語を響かせあえないか?
響いた場合、それによって何か新しい効果が出ないか?というのが、眼目でした。

韻文といいながら、詩情の伝達においても、散文と同じに正確にものを伝える語順の斡旋という意識にとらわれてはいないだろうか?
そんな疑問から出発したのでした。

再考すると、ループの構造にしてしまったことがかえって、効果を薄めたかなと。

うたがわないのですかつゆくさの青い言い訳

が本来の正当な倒置法でこの場合だと「。」も要らないで句として詠めるはずです。

それでは月並みなので、「のですか」と途中から語を千切った形で倒置してみたのでした。

もとはと言えば、

山崎多加士
それからの何かが小さな蜘蛛ころしたまひる
と言うよりはむしろあはれむべき彼女のえりまき
作句年代不詳

星野武夫
ともあれ空を確保し茄子の花一つ咲いた S47年
というはめになる夏木枇杷の木 S51年

~それからの、と言うよりは、ともあれ、というはめになる~

句頭に置かれたこれらの言葉は、本来ならば、前に述べられた情報を受けて使われるものです。

が、情報は隠されたまま唐突に始まる句のスタイルが、先輩俳人たちによって試されていました。

自分は結構このスタイルが面白くて、気になっていました。しかし、これを模倣するだけでは、進展がないと感じました。

もう一段階突っ込んだ表現を試そうとしましたが、まだ形にならないようです。

つゆくさのあおい言い訳
十薬の白い嘘

などは、さんざん使われた海紅調月並みフレーズで、これと合わせることで新しい効果が出れば、コントラストが効くと思ったのでした。が、難しいなぁ。

脳内でまとまらず、直感的に感じていたのは、ゆきこさんとよしあきさんの改案
「のですか。つゆくさあおい言い訳」ゆきこさん
「のですか。つゆくさのあおい言い訳」吉明さん

のほうが、近かったなと感じています。
ご指摘を有難うございます。

もうちょっと、このテーマは追っかけてみようとおもいます。長くなりすみませんでした。







Re: 第80回俳三昧 1 - 由紀

2019/07/01 (Mon) 13:57:53

句評が遅くなりすみません。

つゆくさは同じ苞から数回花を咲かせることを思い出しました。
ループでありながら句点の前後で異なる花に変わっているようで面白いです。

個人的に「つゆくさ」「あおい」の色の重なりが気になりました。
白いものもあるそうですが……。
つゆくさそのものの色の方が具体的かつ個性が強いので、直接つゆくさに焦点を絞ってもよいのではないかと思いました。

Re: 第80回俳三昧 1 - はるか

2019/06/27 (Thu) 21:05:11

やはり、これはループ状の構造だろう、という結論に至りました。
①つゆくさのあおい言い訳うたがわない
だけだと、従来通りの作りで、これでも充分に伝わる。
「うたがわない」も本当は疑っているのだと思わせる力はちゃんとあると思う。
ループ状だとして
②つゆくさのあおい言い訳うたがわないのですか。
だと何が変わるのか。
一番変わるのは句の中の人数。
①だとつゆくさと作者しかいないが、②ではつゆくさが言い訳しているのは別の人物で、作者はそれを傍観している第三者である。
「のですか。」は言い訳をしている情景を囲んで提示するような効果があると言える。
ただ、これが効果的かと言うと、それほどでもない。
語尾を切って前に持って行き、ループ状の構造にした、という目新しさはあるが、そこに意識が集中してしまい、内容に意識が行かない気がする。

ループ状にしたことで内容に劇的な変化が生まれるとか、そこまで行けば…と思うのは期待し過ぎか?

ただ、新しい手法を試すのは大いに推奨されるべきだと思うし、挑戦したことには大きな意味があると思う。
この手法を用いた、目からウロコが落ちるような作品を見たい、と思う。

Re: 第80回俳三昧 1 - ゆきこ

2019/06/26 (Wed) 21:17:57

最初の「のですか」は面白いですが、言い訳とうたがわないは同じ意味?と感じました。どちらかでもと思いました。
つゆくさあおい言い訳でいいのでは?
「のですか。つゆくさあおい言い訳」

Re: 第80回俳三昧 1 - すすむ

2019/06/24 (Mon) 21:13:53

挑戦的で面白い句だと思います。しかしその構造の面白さに目が行き過ぎるあまり、内容がぼんやりしているのが残念だと思いました。自分は「のですか。」が語感的にも意味的にも曖昧な気がしました。

Re: 第80回俳三昧 1 - 秀斗

2019/06/24 (Mon) 20:39:57

作者ならではの感覚が如実にあらわれている一句です。ただその感覚にまだ追いつけていません。解説をいただければなるほどと思えるような気がします。
作者にしか見えていない景色、私も解説が楽しみです。

Re: 第80回俳三昧 1 - 田中耕司

2019/06/20 (Thu) 06:52:03

吉明、はるかともに「のですか。」に疑問を感じたようだ、私も同じく疑問に感じている。この部分が無くても一句として通用するんじゃないのかな。このような作品を作りたくなるのはどういう理由なんだろうかと考えてしまう。こんな風に考えられてしまうだけでも損をしてると思うんだけど、作者の想いがうまく伝わらないように感じてしまうのはもったいないなと思うんだけど。

Re: 第80回俳三昧 1 - 吉明

2019/06/20 (Thu) 06:32:09

色々な方法にチャレンジする意欲を興味深く思いますが、色々な方法にチャレンジせざるをえない苦しさも感じます。真意は読めませんが、やはり「のですか。」がループ状のスタイルに思え作為的に思えます。このような句はいじってみたい誘惑に駆られます。
「のですかつゆくさあおい言い訳うたがわない」
「のですか。つゆくさのあおい言い訳」
盲言でスミマセン。

Re: 第80回俳三昧 1 - はるか

2019/06/19 (Wed) 22:58:40

冒頭の「のですか。」がわからない。
後ろにもっていって続けるループ状のスタイルなのか。
言い訳の一部をわざと切り取ったと読むべきか。

「うたがわない」にしては意味深すぎですよね?
やはりこれも、反対に「疑う」ほうが強く立ち上がってきます。
のですか。 がなければわりと伝統的な作りのように思います。この辺りも計算か?自解が楽しみです。

第80回俳三昧 5 - 俳三昧

2019/06/11 (Tue) 21:57:10

バラ終わり市役所通り陽ばかり     由紀

Re: 第80回俳三昧 5 - 由紀

2019/07/01 (Mon) 14:10:38

市役所通りは実際にある地名ですが、調べると全国各地にあるのですね。
先日、バラがいつの間にか散っていることに気づきました。
先月のバラとはロケーションこそ若干違うものの、作者が見た実景であるので、視線のテンションは同じですね。

「バラ終わり」と脚韻の効果は悩むところです。
説明的でない言葉で滑らかなリズムのものにしたいのですが、もう少し考えます。

皆様ありがとうございました。

Re: 第80回俳三昧 5 - すすむ

2019/06/24 (Mon) 21:27:55

バラがなくなった空虚を「陽ばかり」と表現するのが上手いと思います。市役所通りという特定しすぎない固有名詞の存在に、自分はリアルな光景ではなく、どこかファンタジーな風景を想起させます。

Re: 第80回俳三昧 5 - 秀斗

2019/06/24 (Mon) 20:23:22

市役所とバラは一見すると似つかわしくないようですが、本当に作者から見えている景色なのかなと想像しました。オリジナリティがあって鑑賞者の心に刺さる一句だと思います。

Re: 第80回俳三昧 5 - ゆきこ

2019/06/23 (Sun) 08:08:14

市役所通りがいいですね。それに対してバラ終わりが軽く感じます。薔薇終わりだと重いので、薔薇去りとか、か、薔薇散りとか、どうでしょうか?
薔薇去り市役所通り陽ばかり




Re: 第80回俳三昧 5

2019/06/23 (Sun) 02:26:48

今月の句は今月の句として単体で読まねばいけないのかもしれないけれど、先月の作者の句、そして今月の句

やるせない日にいちりん薔薇の家
バラ終わり市役所通り陽ばかり

並べると時間的、地理的移り変わりがあるのがわかります。薔薇を軸として驚くほど豊かなストーリー性が浮かび上がってくるように感じました。

前作は、薔薇に癒されたのですが、もう薔薇は咲き終わっています。薔薇の咲いていた家を通り過ぎていきますがさらに厳しくなった陽射しがあるばかりで、心を癒してくれる薔薇はもうないのです。

これを心象表現ととらえて読むと作者の孤独感が迫ってきます。薔薇だけでなく、iの母音を多用した構成にも共通性が見られます。

ショート連作の試み?と思わず深読みさせられてしまい興味深いです。

Re: 第80回俳三昧 5 - はるか

2019/06/23 (Sun) 00:02:44

私も「バラ終わり」に違和感を持ったんですが、良く見たら、終わり・通り・ばかり と韻を踏んでいるんですね。
うーん、でも効果も今一つのような…。
韻を捨ててもう少し見えるもので構成し直しても良いように思いました。

Re: 第80回俳三昧 5 - こう

2019/06/20 (Thu) 19:02:44

「市役所通り」という言葉の選択の妙です。景色がリアルに浮かびます。また「i」音の脚韻も自然で心地よいです。陽ばかりが5音でなく4音なので句に独自の切れが生まれています。

Re: 第80回俳三昧 5 - 田中耕司

2019/06/20 (Thu) 07:46:19

市役所通りって言葉は、本当の大都会ではないってことをよくわかっている作者ってことだな。バラ終わりってのには、ちょっと違和感があるんだけど、作者はどう思ってそういったのかな。私は、バラっていつでも咲いてるように感じて、バラの終わりってのがピンとこないんだな。でも何となくのんびりしている感じで、こんな作品もないと息が詰まっちゃうよな。

Re: 第80回俳三昧 5 - 吉明

2019/06/18 (Tue) 06:41:32

「市役所通り」と場所を特定することで句に陰影が生まれハッキリとした映像が浮かびます。バラに彩られた季節が去り過酷な日照りの夏への恐れや覚悟を感じます。


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