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第112回俳三昧 8 - 俳三昧

2022/05/14 (Sat) 05:51:26

真向あおい空だ本音さらりと隠す   こう

Re: 第112回俳三昧 8 - 幸三

2022/05/23 (Mon) 21:50:58

ちょっと強がりを言ってみたくなる状況だったのでしょうか。
どのような「本音」なのか伝わってくるヒントがあれば私にも共感しやすかったのではないかと思います。

Re: 第112回俳三昧 8 - 秀斗

2022/05/22 (Sun) 20:22:20

耕司さんのご指摘の通り、空の下では本音が溢れ出てきそうなところ。
ここでの本音は「弱音」に近い解釈なのだと拝察しました。
苦難に対して立ち向かう作者という構図なのではないでしょうか。

Re: 第112回俳三昧 8 - 聡

2022/05/21 (Sat) 17:04:03

調べたら真向には、真正面のほかに根本的にといった意味もあるそうです。

青い空に正対していることと、本音を隠すことは本来なんの関連性もありません。
文脈や段落としては、断絶しています。

しかし、空を根本的な青だとするイメージ、こころの根本というものを掘り下げた時、本音というものにつきあたるイメージがつながり共鳴してきます。
復青という色の持つイメージは、こってりいうよりはさらりというイメージが近いと思います。

省略し、断絶した部分に無意識下の詩情の通奏低音が吹き抜けているのを感じます。


Re: 第112回俳三昧 8 - 秀雪

2022/05/21 (Sat) 12:30:40

何故かカミュの『異邦人』を思い出しました。確か、主人公が殺人を犯した動機が「太陽が眩しかったから」だったと思います。現代社会において、果たして「本音」が本音たりえているのか、と考えてしまいました。誰かが作り出した流行に踊らされ、欲しがらされて、その「本音」は心から自分のものと言えるのでしょうか?
ここで「さらり」と隠された「本音」は魂レベルのものなのか、作られたものなのか。
「あおい空」と、とことん向き合えば、魂レベルの本音が溢れだしてきそうなものです。
なんとも豪快で、深みのある句だと思いました。

Re: 第112回俳三昧 8 - 吉明

2022/05/20 (Fri) 06:06:22

「真向あおい空」ありそうであまり無い気持ちの籠った強い表現です。それに対して「さらりと隠す」に心の奥行きの深さを感じます。強弱のバランスに作者の理性や人間性が表れています。

Re: 第112回俳三昧 8 - 田中耕司

2022/05/15 (Sun) 12:13:23

この一句のように青い空に真っ向から向き合っている時に、本音ってのはあふれて出てきてしまうのが普通なんだと思っているのだが、さらっと本音を隠すと言っている。年を意識しなくてはいられないって思わされている。これはもう、年の差だけの問題ではないのだろうと思わされている。この差にそれこそ真っ向から向き合わなければならない、ここに来てこの様な状況に我が身を置かなければならない、これを楽しめるような一個人を目指せということなのだと思うことにしなければならないのだろうと思っている。

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