海紅俳三昧会場
第102回俳三昧 2 - 俳三昧
2021/06/13 (Sun) 07:52:24
ときとかすつきとかわずのがっしょう 秀雪
Re: 第102回俳三昧 2 - さいとうこう
2021/07/01 (Thu) 12:10:59
感想が遅くなり申し訳ございません。
確かに一読後は読みにくいと感じてしまったのですが、色々な意味がかかっていることは直ぐに分かりまして、「きっと面白いことが書いてあるぞ」と謎解きのような気持ちで読みました。
それは普段から秀雪さんの句を読んでいるからそう思ったのかもしれません。
将来出るであろう秀雪さんの句集の中に、こんな句がポンと一句載っていて、解読を楽しむ自分の姿が想像できました。
自然と一体となって生きる秀雪さんならではの一句と思います。
Re: 第102回俳三昧 2 - はるか
2021/06/28 (Mon) 21:35:23
自解のあとになってしまいました。
秀雪さんのたくさんのものを詠み込みたい気持ちが出た句と思いました。たぶんその時感じたすべてを詰め込んだ一句を作りたいと思っていらっしゃるのでは。そういうとき、ダブルミーニングで作っていくのはとても良くわかります。ひらがなで何重にも仕掛けるのって面白いですよね。
自解の「自分の内側と外側の区別がつかなくなってくる」感じもすごくわかりますね。蛙の鳴き声は特にその感覚を呼び起こすように思います。
ひとつ言えるのは、一句に籠めるには情報が過剰なのでは?ということです。私もさんざん言われてきた、「おかず多すぎ」ってやつです。これは続けて行ってその中で掴むしかないんですけど…。(そして既に何回か言ってる気がする、ごめんなさい!)
この句に関しては「がっしょう」まで要るかな?と思いました。この季節の蛙でもう、合唱は確定なので。
ここを割愛すると、もう少し「内側と外側の区別がつかない」あたりに踏み込めるのでは…なんて思いました。
Re: 第102回俳三昧 2 - 秀雪
2021/06/28 (Mon) 08:11:15
全部ひらがなにすることで、色々想像できるようにしました。この句が思い浮かんだ場面に一番近いものとしては、時と化す、時溶かす、月と蛙の合唱、です。
月夜、庭へ出て、蛙の合唱を聴いている。月光に照らされながら大音量の蛙の合唱に身を委ねる。するとだんだん、自分の内側と外側の区別がつかなくなってくる。ここには時の流れはあるのか、これこそが時というものなのか、などと考えているうちに、自然と一体になってゆく。そんな感覚を詠んだつもりです。
もちろん、読み方は自由です。朱鷺と貸す月、斗鬼と滓月、と木と化す、月と河津の合掌、でもなんでも。
でも、そのうちに、私の感覚に近いところへ落ち着くものだと信じておりますが。
Re: 第102回俳三昧 2 - 聡
2021/06/22 (Tue) 20:54:25
月光と蛙の合唱。視覚と聴覚。今月は違う分野の感覚を取り合わせる句が多いなぁ。
吉明さんと耕司さんの読みのアプローチが真逆なのが面白いです♪
ひらかな句の評かの別れ方のサンプルのようで興味深いです。
難しい漢字がないという、読みやすさの利点。
意味を限定して集中させていくという漢字の性質を排除することは、意味のヴァリエーションが出る。
そのことによって、
多様な読みができるメリット、多様なため本来の正当な句意を絞りにくくするデメリット、が共存する状態になる。
これを作者がどう制御していくかがポイントになるのでしょうね。
Re: 第102回俳三昧 2 - 吉明
2021/06/20 (Sun) 11:22:55
時溶かす月、解き溶かす月、時と化す月、月と蛙の合唱、月と蛙の合掌、漢字にしてみると意味が纏わりついてきてこの句の面白みが半減してしまうように思いました。四月号の句の「はるめくしじゅうから・・・」同様
開放感のある心地よさが自然で魅力的です。
Re: 第102回俳三昧 2 - 田中耕司
2021/06/20 (Sun) 08:25:14
全部仮名で、少し読みずらいって感じてしまった。とき
とかつきとか何かを漢字にしてみるのもいいのかなと思っている。それでその言葉が際立ってくるように出来たらずっと読みやすく解りやすくなるのかななんて思っている。