海紅俳三昧会場
第87回俳三昧01 - 俳三昧
2020/02/09 (Sun) 10:15:19
って唇もう春ですか こう
Re: 第87回俳三昧01 - 田中耕司
2020/02/25 (Tue) 19:05:10
ちょっとだけ、言っておきたいの事がある。季が動かないという聡説だが、季が動かないというのであれば一碧楼の”橋をよろこんでわたってしまう秋の日”を思いだしてほしいと思った。私は多くの先輩からこの一句は秋でなければならないのだと教えられた。私は、春でも夏でも秋でもと思っていたのだが、ある先輩から春なら”楽しんでしまうのだといわれ”夏なら”照り返しで”なるべく急いで渡ろうとするのだ”といわれたことを昨日のように思い出している。
Re: 第87回俳三昧01 - ゆきこ
2020/02/22 (Sat) 19:54:32
作者の決意が「って」に感じました。ここに何の言葉が入っても面白いですが、作者には、決まった言葉があるように思えました。また、この句、力強さも感じます。
Re: 第87回俳三昧01 - 石川聡
2020/02/20 (Thu) 22:09:20
句頭の発想、こういうの大好きですね。
もっと唸ったのは、春夏秋冬を入れ替えてみて、この語順の構成の中で春が一番ぴったりで、季が動かない点です。秋もありだろうという人がいたとしても、自分としては秋は二番目かなと。
Re: 第87回俳三昧01 - はるか
2020/02/20 (Thu) 21:20:24
ものすごく挑戦した句ですね!
ワクワクします。
そして、挑戦しているけれど、とてもわかりやすい。
もうこれはやったもん勝ちですね。
惜しみない拍手を送りたいと思います。
Re: 第87回俳三昧01 - 吉明
2020/02/17 (Mon) 14:42:38
秀雪さんの云う遊び心のある作品、耕司さんの云う思い切った作品への挑戦、どちらの評にも賛成ですが、この句を読んでまず思ったのは「あのね、あの、、その・・・」春 の新鮮な衝撃から三年たったのだなと言うことでした。三年前のコントロールはまだまだですが、ど真ん中に投げ込まれたストレートに比べ随分うまい球を投げるようになったなと思いました。作者は勉強熱心で色々な球種を持っていますが、この句は外角低めギリギリの誘い球に思えました。
Re: 第87回俳三昧01 - 秀雪
2020/02/12 (Wed) 22:48:53
頭に色々付けたくなります。
「チュッって唇もう春ですか」「潤って唇もう春ですか」「拐って唇もう春ですか」「歌って唇もう春ですか」「奪って唇もう春ですか」・・・等々
なかなか楽しいですね。いずれにしろ、恋の予感を孕んでいるようです。
遊び心のある作品ですね。
Re: 第87回俳三昧01 - 田中耕司
2020/02/12 (Wed) 09:35:15
促音から始まるってものすごく思い切った作品への挑戦、これが成功なのか、失敗なのかはそれほど問題ではないように感じている。成功、失敗はともかく挑戦してゆくことがこれからの句作にどのような成果をもたらすのかは不明だが、何かいまだに誰も取り組んでこなかったし、挑戦しないで新しいものなど生まれては来ないってのは歴史が証明している、現に我々が取り組んでいる自由律にしても、偉大な先輩たちの挑戦のおかげなのだから。こう書いて肝心の中身について検討できなかったが、でも心意気だけで私は賛成できる。